2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12877146
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
宮本 幸夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10200213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 亨 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10246407)
戸崎 光宏 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50287182)
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Research Abstract |
未治療の肝細胞癌40例に対して、PFD(pulsatile flow detection)法を用いて腫瘍内の血流を描出した。また、同症例に対して、4phaseの造影CTを施行した。両モダリティにおける結果をもとに、肝細胞癌の分化度を評価し、比較した。なお、mosaic patternを呈し、腫瘤内において異なる分化度を有する組織が混在する場合には、それぞれの部位における評価を比較した。なお、PFD像の撮像にあたっては、その都度、各パラメータを適宜調節し、ドプラスペクトルをゴールデンスタンダードとして、PFD像が正しく動静脈を識別しうる状態であることを確認しつつ、データを収集した。PFD像は動画の状態でリアルタイム像をデジタルビデオに集録し、パーソナルコンピュータ上で、CT像とほぼ同一断面と思われる部位において、比較評価した。PFDの評価とCTの評価はほぼ一致し、少なくともPFDは、肝細胞癌の分化度診断において、4phaseの造影CTと同等の新だ精度を有するものと考えられた。なお、組織標本において、上記の結果と各モダリティーの画像とを比較検討するつもりであったが、手術例は、全例TAEまたはPEIT後であり、壊死等により修飾され、組織像における分化度の評価は困難であったため、今後の検討課題として残された。
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