2001 Fiscal Year Annual Research Report
MHCクラスIテトラマーを用いた同種移植における拒絶反応の解析
Project/Area Number |
12877180
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
藤田 禎三 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20134223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 実 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (00285024)
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Keywords | MHC / CTL / テトラマー / 腫瘍特異的ペプチド |
Research Abstract |
近年、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を特異的に認識するMHCクラスIテトラマー(四量体MHCクラスI/ペプチド複合体)の有用性が明らかになりつつある。本研究では、MHCクラスIテトラマーを作製し、移植拒絶反応におけるCTLのアロ認識反応を解析しようとするもであり、平成13年度には以下の成果が得られた。 1.当初、ペプチドを含まないMHCクラスIテトラマーの作製を試みたが、MHCクラスI分子とβ2ミクログロブリンのみではrefoldしないことが判明した。このことは、今まで報告されていたように、生体内では、MHCクラスI上に常にペプチドを含有していることを示唆する。したがって、アロ認識における拒絶反応にテトラマーを使用することが困難となった。 2.すでに腫瘍特異的ペプチドが同定されているマウス白血病細胞RL♂1に対するCTLを認識するMHCクラスIテトラマーを作製した。MHCクラスIテトラマーは、クローン化したCTLとin vivoにおけるCTLを認識することが明らかとなった。更に、この腫瘍細胞を系統の異なるマウスに免疫し、生じるCTLをペプチドを含むMHCクラスIテトラマーで解析すると、同系でないマウスにおいても同系と同じCTLが生じるという興味ある結果が得られている(論文投稿中)。 3.また、MHCクラスIテトラマーによって、CD8陽性キラー細胞を定量的に、同定することが可能で、現在、行われているELISPOTと比較し検討し、ELISPOT陽性細胞が、腫瘍特異的ペプチドを認識するキラー細胞であることが判明した(論文投稿中)。
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