2000 Fiscal Year Annual Research Report
ティファレンシャルディスプレイ法による血管疾患の疾患関連遺伝子の探索
Project/Area Number |
12877198
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
安田 慶秀 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60125359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西部 俊哉 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (10261306)
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Keywords | 静脈瘤 / ディファレンシャル・ディスプレイ / サイトカイン |
Research Abstract |
下肢静脈瘤患者の手術で摘出した9検体の大伏在静脈の近位部を液体窒素で凍結した。対照として大動脈-冠動脈バイパス術時に採取した1検体の健常大伏在静脈を同様に凍結保存した。 凍結した標本を細かく砕いて、ホモジエナイズし(QIA shredder,QIAGEN,Germany)、total RNAを抽出した。静脈瘤、健常静脈より抽出したtotal RNAよりDNAを十分に除去し(Message Clean Kit,GenHunter Corp,USA) 逆転写酵素とTGFβ-1、IL-6、OSM、LIFの4種類のプライマーでそれぞれのcDNAを合成した。これらを2.5%アガロースゲルで電気泳動し、エチレンブロマイドで染色した。静脈瘤9検体のうち、2検体でIL-6のバンドが明らかであった。TGFβ-1も4検体に発現していた。OSMとLIFの発現は認められなかった。 今後は正常および静脈瘤の検体を増やし、様々なサイトカインの発現を検索する予定である。その後、それらのRNAを使用してデイファレンシャル・デイスプレイ法を行い、静脈瘤の形成に関与している遺伝子を探索する予定である。
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