2000 Fiscal Year Annual Research Report
脳・脊髄動静脈奇形塞栓術後の血管再疎通に関する研究
Project/Area Number |
12877209
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
滝 和郎 三重大学, 医学部, 教授 (70144368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村尾 健一 三重大学, 医学部, 助手 (60252368)
松島 聡 三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (50252367)
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Keywords | 動静脈奇形 / 血管再疎通 / 血管内手術 / 塞栓物質 |
Research Abstract |
近年、カテーテル、塞栓材料、放射線診断機器等の発達により、脳神経外科領域における血管内手術が飛躍的に進歩してきた。難治性の脳・脊髄動静脈奇形に対しても、nidus塞栓術の技術が進み、開頭術や定位的放射線治療の前処置ばかりでなく、根治術も可能となってきている。しかし、不完全な塞栓術後、血管の再疎通が起こることが知られており、最近の研究では、時間の経過とともにnidus内の塞栓物質の中に血管新生が生じてくることが明らかになってきた。しかし、脳・脊髄動静脈奇形塞栓術後の血管新生について、その制御を目的とした研究はほとんどなされておらず、塞栓物質と血管新生の関係については明らかにされていない。これらが明らかになれば脳・脊髄動静脈奇形塞栓術後の血管新生をコントロールあるいは予防することが可能であり臨床的にも極めて有用性の高い。そこで、本研究では、動物実験モデルおよび培養細胞を用い、種々の液体塞栓物質(N-butyl-2 cyanoacrylate(NBCA),Eudragit-E等)に対する血管壁細胞の反応や血管新生への影響を検討する。現在、ラットの正常頚動脈内に各種液体塞栓物質を注入し、その結果生じる生体反応を組織学的に検討している。一方、培養ヒト大動脈内皮細胞を用い、液体塞栓物質存在下で、血管内皮細胞の形態、増殖能ならびに遊走能に変化が生じるかどうかを検討中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Ohtakara K: "Posterior fossa arteriovenous malformation associated with persistent primitive trigeminal artery"Neurologia medico-chirurgica. 40(3). 169-172 (2000)
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[Publications] Miyamoto S: "Posttreatment seguelae of palliatively treated cerebral arteriovenous malformations"Neurosurgery. 46(3). 589-595 (2000)
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[Publications] 石田藤麿: "血管内外科治療の適応と実際"臨床医. 26(11). 2317-2321 (2000)