2000 Fiscal Year Annual Research Report
グリア特異的分化遺伝子を用いたグリオーマの遺伝子治療
Project/Area Number |
12877212
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
安達 直人 山口大学, 医学部, 助手 (70263788)
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Keywords | グリア / グリオーマ / 遺伝子治療 / 分化遺伝子 |
Research Abstract |
申請者の研究主題はグリオーマの初期腫瘍化を分化の面から解明し、グリア特異的分化遺伝子を利用した遺伝子治療法を確立することにある。本研究ではグリア分化遺伝子の導入によりグリオーマ細胞を強制的に分化誘導し、増殖抑制が可能かをin vitroで検討する。 1)repo遺伝子リクローニング;ショウジョバエcDNAライブラリーよりショウジョバエrepo遺伝子cDNA(全長2kb)(gene bank X78218)を単離し、強制発現ベクターpcDNA3(Invitrogen^<TM>)(CMVプロモーター)に順向きにリクローニングした(pcDNA3/repo)。 2)repo遺伝子導入株(stable transformant)作成;ヒトグリオーマ細胞株(T98G、A172)(JCRB提供)とヒト内皮細胞株(ECV304)(東北・老研・佐藤博士供与)に導入し、G418選別後、stabletransformant(T98G/repo、A172/repo、ECV304/repo)をクローニングした。 3)repo遺伝子発現の確認;RT-PCR法により、repo-cDNAのホメオドメインを含む1kbを増幅するプライマーを設定し、各細胞株でのrepo遺伝子発現をRNAレベルで確認した。 4)細胞形態の観察;repo遺伝子導入によりT98G細胞形態の紡垂形変化が認められた。 5)細胞増殖解析;alamar blue法、cytQUANT法;98ウエルプレート各ウエルに5×103細胞を培養し、alamar blue法(GIBCO^<TM>)により96時間までの増殖を解析した。repo遺伝子導入株では有意に増殖能が抑制された。
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Research Products
(2 results)