2001 Fiscal Year Annual Research Report
グリア特異的分化遺伝子を用いたグリオーマの遺伝子治療
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12877212
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
安達 直人 山口大学, 医学部, 助手 (70263788)
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Keywords | グリア / グリオーマ / 遺伝子治療 / 分化遺伝子 |
Research Abstract |
申請者の研究主題はグリオーマの初期腫瘍化を分化の面から解明し、グリア特異的分化遺伝子を利用した遺伝子治療法を確立することにある。本研究ではグリア分化遺伝子の導入によりグリオーマ細胞を強制的に分化誘導し、増殖抑制が可能かどうかをin vitroで検討する。 1)グリア特異的蛋白mRNA発現 GFAP (glial fibrillary acidic protein)、GS (glutamine synthetase)は分化したグリア細胞に存在する。Repo遺伝子導入により未発現親細胞株T-98G細胞に発現が認められた。 2)指標蛋白発現 細胞増殖分子であるPCNAとKi-67の蛋白発現が低下した。 これらの結果から、グリオーマ細胞株はrepo遺伝子導入により分子学的にグリア細胞として分化形質を獲得するとともに、増殖抑制されることが分かった。
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