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2000 Fiscal Year Annual Research Report

外因性内分泌撹乱物質(環境ホルモン)の造精機能に関わる転写因子DAX-1への影響

Research Project

Project/Area Number 12877256
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

郡 健二郎  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30122047)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小島 祥敬  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (60305539)
林 祐太郎  名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (40238134)
Keywords環境ホルモン / 造精機能障害 / 転写因子
Research Abstract

(1)妊娠14-20日目の雌(SD)ラット母体にDESを100μg/kgBW投与し出生した雄ラット、および(2)正常妊娠ラットから出生したラットの新生仔期(出生後0、2,4,6,8,10日目)にDESを10μg投与した雄ラットの成人時(8週齢)精巣は、それぞれコントロールのラットに比較して萎縮しており、組織学的に造精機能障害を認めた。精子形成細胞におけるアポトーシスの増加も認めた。これらは新生仔期のほうが、障害の程度は強いように思えた。また免疫染色により、DAX-1の発現を検討したところ、コントロール群で認めるような、セルトリ細胞のおけるDAX-1の精子形成の精細管ステージ特異的発現(コントロールの場合はstageVII前後)は認められず、すべてのステージにおけるDAX-1の過剰発現発現を認めた。これはウエスタンブロッティングによる相対的定量化の結果とも一致するものであった。一方、同様にしてWT-1およびAd4BP/SF-1の発現についても検討したが、免疫組織学的検討およびウエスタンブロッティングにおける検討では、コントロール群との比較で、有意な変化は認めなかった。これらはRNaseプロテクションアッセイの結果とも一致した。これまでに、環境ホルモン(外因性内分泌攪乱物質)の造精機能への影響についてのいくつかの報告が認められるが、我々の研究では、DESを周生期に曝露することにより、造精機能にかかわる転写因子DAX-1の発現に異常を認めたことにより、環境ホルモンが、精巣において転写制御機構に乱れを生じさせ、その結果造精機能に異常をきたすことが予想された。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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