2001 Fiscal Year Annual Research Report
ナノコンポジットレジン化による歯冠修復用セラミックスの破折防止に関する研究
Project/Area Number |
12877318
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
熱田 充 長崎大学, 歯学部, 教授 (60002135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平 曜輔 長崎大学, 歯学部・附属病院, 助手 (40226725)
吉田 圭一 長崎大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70230729)
松村 英雄 長崎大学, 歯学部, 助教授 (40199857)
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Keywords | 歯冠修復用セラミックス / 超微粒子 / ナノコンポジット化 / セラミックスの破折防止 |
Research Abstract |
セラミックスのナノコンポジット化に関する研究成果を歯冠修復用に応用し、セラミックスが口腔内で使用中に疲労によって破折するのを防ぐ方法を見出す事をも目的にして実験を行った。1年目は(1)ナノコンポジットセラミックスの調整をミクロサイズとナノサイズの粒子でコンポジット化する粒界分散型になるよう、コア材料として1〜10μmのシリカとマイカ粒子、マトリックスとしてナノサイズの金属酸化物と複合酸化物を用意し、均一に混和した後、溶融射出成型機で試験片を作成した。(2)板状試験片でDTA測定及曲げ強さ測定後の破断面のSEM観察等を行い結晶構造を確認した。用いた8種類の超微粒子の中ではシリカを添加した場合に最も顕著な効果が得られることが判明した。2年目には(1)歯冠修復材料としても使用できるか寸法精度の検討を、形成した支台歯への適合をしらべることにより確認し、また(2)金属支台歯に接着性レジンで装着したクラウンへ咬合力に相当する負荷を加えながら咬合試験を行い破折するまでの回数を求めた。これらの結果からクラウン形態に仕上げた場合にもナノコンポジット化の効果はあらわれ、臨床応用への可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] K.Sato, H.Matsumura, M.Atsuta: "Relation between cavity design and marginal adaptation in a machine-milled ceramic restorative system"Journal of Oral Rehabilitation. 29. 24-27 (2002)
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[Publications] K.Yoshida, K.Kamada, M.Atsuta: "Effects of two silane coupling agents, a binding agent, and thermal cycliong on the bond strength of a CAD/CAM composite material cemennted with resin agents"Journal of Prosthetic Dentistry. 85-2. 184-189 (2001)
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[Publications] K.Kamada, K.Yoshida, M.Atsuta: "Early bond strength and durability of bond between a ceramic material and chemically-cured or dual-cured resin luting agent"American Journal of Dentistry. 14-2. 85-88 (2001)