2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12877329
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
井口 次夫 長崎大学, 歯学部, 教授 (40136685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 圭 長崎大学, 歯学部, 助手 (00244096)
池田 久住 長崎大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00244088)
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Keywords | 筋線維芽細胞 / FGFR2 / 遺伝子導入 / RT-PCR / ベクター |
Research Abstract |
今実験の予備実験であるラット筋肉弁移植モデルを使用して、免疫組織学的に筋線維芽細胞とFGFR2,及び創傷線維芽細胞のアポトーシスをTUNEL法を用いて検討した所、FGFR2陽性線維芽細胞とTUNEL陽性線維芽細胞の発現時期には統計的に有意な相関関係が得られた。また、FGFR2陽性線維芽細胞と筋線維芽細胞は形態的、発現時期共に類似した像が得られた。病理組織学的に見ると、FGFR2の発現は筋線維芽細胞の細胞死に何らかの影響を及ぼしていることが考えられた。この実験結果より、現在以下の本実験に着手している。 1.ラット線維芽細胞及び筋線維芽細胞の培養について 正常ラットロ腔粘膜線維芽細胞を先に単離した後に、TGF-βにより形質転換させ筋線維芽細胞を単離する。TGF-βの濃度により、細胞の形質が劇的に変わるために、現在Western Blotting及び免疫細胞染色法にてTGF-βの至適濃度を検索しているが、文献等のデータと照らし合わせて行った結果、ほぼ同様の濃度である10ng/mlが至適では無いかと思われる。 2.遺伝子導入 ラットFGFR2遺伝子の作成とベクターへの組込みを行っている。ラットFGFR2遺伝子はラット脳髄より抽出しRT-PCR法により作成する予定である。現段階では最適なprimerの設計段階であり、いくつかのprimerを使用して遺伝子増幅しているが、導入に見合う程の濃度は得られていない。導入ベクターは、どれを選択しどれが最適かを文献等で確認中。また、動物細胞への遺伝子導入に当たり、隔離実験室の使用が不可欠であるため、実験と併せて大学側へ組換え実験の認可書類を作成・提出している途中である。
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