2000 Fiscal Year Annual Research Report
デー多氾濫社会における数量的リテラシーの基礎的研究
Project/Area Number |
12878027
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
清水 克彦 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 総括研究官 (00192609)
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Keywords | 数学教育 / リテラシー / ICT活用 |
Research Abstract |
本年度は、数量的リテラシーの基礎的な研究の一環として次のことを行った。 1)統計的リテラシーの育成についての先行研究の検討 数量的リテラシーを構成するリテラシーの一つとして、統計的リテラシーがある。統計的リテラシーの育成を行うために、主に米国における先行研究を検討した。 検討した研究は、米国統計学会(ASA)と米国数学教師協議会(NCTM)が共同で研究を行ったデータドライブンアプローチ(Data Driven Approach)による統計指導の研究と、その教材集である。 そのなかでも、確率についての研究と教材を中心的に検討した。その結果、統計的リテラシーの育成のために、数学的確率と統計的確率の両方を同等の重要性をもって、指導していることなどが明らかになった。 2)テクノロジーを活用した数学教育の研究 数量的リテラシーのなかには、大量のデータや視覚的な情報をもとに、数学における記号的な表現やグラフ的な表現を活用して、的確な情報把握や判断をする能力が含まれる。そのとき、コンピュータなどのテクノロジーの活用は不可欠である。 そこで、本研究ではそのための道具として米国とイスラエルで開発されたCalculus Unlimitedというソフトウエアの日本語化し、それを活用することとした。本年度は、日本語版の開発を進めると共に、その活用について、アジア数学テクノロジー会議において垣花京子、福田千枝子と共同で成果を発表した。
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