2000 Fiscal Year Annual Research Report
メディア教材における認知変容を許容する学習支援システムの開発
Project/Area Number |
12878034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Toyo Eiwa University |
Principal Investigator |
塚本 榮一 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (70298298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳沢 昌義 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 講師 (30319008)
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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Keywords | 認知変容 / 学習支援 / メディア教材 |
Research Abstract |
平成12年度の実績 主に本研究の基礎となる学習者の認知変容を把握する基礎的な研究を行った。 1.学習者の認知変容の過程についての研究 既存の英語会話メディア教材を利用して、習得レベルが同程度の複数の学習者に、英語会話の学習を行わせ、学習者の認知過程の分析実験を行った。 学習中の使用者の相互の発話から認知過程の分析を行う試みを行ったたが、学習者が相互に発話する十分なデータを得ることがなかったので、今後引き続いてグループ学習を組み入れた学習環境を設営するなど、発話データを十分得る機会を増した実験環境を設定し、認知変容の情報を獲得する実験を行う。 上記において英語会話メディア教材の使用前後の期待と評価を調査し、その変容を明らかにした。この結果、学習者は自己の習得レベルに合わせて、教材を自由にコントロールすることを強く望んでいることが明らかになった。さらにその希望内容と学習者の認知変容との相関を分析し、メディア教材の設計指針に反映させたい。 2.学習者の認知変容を許容し得るメディア教材の設計の研究 学習者が一部を修正できるメディア教材開発の基礎として、学習者に関心のあるテーマでWebを作成させ、他の学習者にその内容を説明させる実験を行った。 学習者は高い関心を示し、試作に挑戦したが、学習者はWeb開発の技巧的課題に過大の関心を寄せ、時間の大半を要してWebを完成させるまでに至らなかった。 この経験を活かし、教材開発の環境を一定化し、学習者がWebの技巧的課題よりも、自らが教材の一部を構築することによってメディアの内容により関心を抱き、認知変容を許容できる教材開発の方略が明確になるよう本研究を継続する。
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