2001 Fiscal Year Annual Research Report
メディア教材における認知変容を許容する学習支援システムの開発
Project/Area Number |
12878034
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Research Institution | Toyo Eiwa University |
Principal Investigator |
塚本 榮一 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (70298298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳沢 昌義 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 講師 (30319008)
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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Keywords | 発話分析 / 学習者レスポンス / 授業改善 / 認知変容 / 感情 / 感覚 / 理解 / 推論 |
Research Abstract |
1.学習者の発話内容の解析 学習者の認知の変容を明らかにするため発話内容を分析した。その結果、学習者の発話には、A)学習に対する感情にかかわる発話、B)自己評価の基軸にかかわる発話、C)学習内容の理解にかかわる発話、D)学習者と学習対象との相対的な位置にかかわる発話、の4つのカテゴリがあることを明らかにした。さらにこれを学習進度と比較することにより、学習に望ましい発話は「わかる」や「わからない」という理解にかかわる発話ではなく、「便利だ」や「・・・となるはず」と推測するような学習対象と学習者自身との相対的位置関係を表すものであることを明らかにした。 2.学習者レスポンスの収集システムの開発 上記の研究をさらに推進し、この分析をコンピュータによって詳細に行う方略を確立することによって、教育現場で容易に活用できるシステムとして開発し、大学における情報教育に実際に適用することにより、授業改善に有効な方略とシステムであることを明らかにした。 3.学習者の認知変容の分析 本研究において扱う学習者の認知に関わる心理的変容は、ユングの心的エネルギーによる人間のタイプ論を基盤に据えた分析を試みることにより、心的状態を感情、感覚、理解、推論の4つのカテゴリに明確に位置付けることができることを明らかにした。これによって、従来あいまいであった、学習者の表層的な表象よりも直観的な推理の方が学習を推進するという経験測の理論的証明を行うことができ、学習における認知変容の意味を明確に説明することができることを明らかにした。 4.最終年度の計画 再度メディア教材における認知変容に注目し、特に学習に有効な推論の認知変容を許容する学習支援システムのあり方を明らかにする。
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Research Products
(1 results)