2000 Fiscal Year Annual Research Report
「原体験」への意欲を呼び起こすための理科・生活科における教材の開発
Project/Area Number |
12878042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
喜多 英一 大阪府教育センター, 科学教育部・理科第一室, 研究員兼指導主事 (00321927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬野 範雄 大阪府教育センター, 教科教育部・教科教育室, 研究員兼指導主事 (80321925)
谷井 隆夫 大阪府教育センター, 科学教育部・理科第一室, 研究員兼指導主事 (60321923)
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Keywords | 原体験 / 自然体験 / 生活科 / 野外体験活動 |
Research Abstract |
1 教員研修における調査 教育活動において「原体験」を進める場合、教員自身の幼少期における体験が大きく係わってくるものと考えられる。そこで、アンケート調査により、科学に興味や関心を持つきっかけになった幼少期の体験について問うてみた。その結果は予想通り、生物及び地学領域を中心とした野外体験活動をあげた回答者が多かった。 しかしながら、「自分は未体験だが子どもたちには体験させたいもの」や「実施方法等を検討しているもの」を問うてみると、意外にも化学及び物理領域に係わるものが多いという結果を得た。 2 研究基盤の構築 原体験とは、「生物やその他の自然物、あるいは、それらにより醸成される自然現象を触覚・臭覚・味覚・視覚・聴覚を用いて知覚したもので、その後の事物・事象の認識に影響を及ぼす体験のこと」であると小林らにより定義され、火体験、石体験、土本験、水体験、木体験、草体験、動物体験の類型に分類することが一例として上げられている。 関係する資料等を調査したところ、生物及び地学領域に係わるものが比較的多く、化学及び物理領域のものは少なかった。そこで、先の教員に対する調査結果も参考にし、野外体験活動を中心とした自然体験に加えて、化学及び物理領域に係わる自然体験を模索することを研究の基盤に据え、特に、理科・生活科の授業で実施可能な学習教材の開発を進めているところである。
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