2002 Fiscal Year Annual Research Report
「原体験」への意欲を呼び起こすための理科・生活科における教材の開発
Project/Area Number |
12878042
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Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
喜多 英一 大阪府教育センター, 科学教育部・理科第一室, 研究員兼指導主事 (00321927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬野 範雄 大阪府教育センター, 教科教育部・カリキュラム研究室, 研究員兼指導主事 (80321925)
森本 進 大阪府教育センター, 科学教育部, 理科第一室長・総括研究員 (50166435)
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Keywords | 原体験 / 科学体験 / 生活科 / 理科 / 化学 / 物理 |
Research Abstract |
1 作成教材について (1)方向性 本研究の開始より教員自身に行ってきたアンケート調査の結果に基づくと、幼少期における科学的体験は、生物及び地学領域を中心としたものが大半を占めていた。しかし、実際にさせたい体験や実施方法等を検討している体験については、化学及び物理領域に係わるものが多かったことを踏まえ、化学及び物理の2領域を中心に、理科・生活科の授業で実施可能な学習教材として、以下の2点についての教材を継続的に検討してきた。 ○実際に子どもたちにさせてみたい科学的な体験や原体験につながる体験。 ○体験させたいがその実施方法(具体的な実験方法、演示方法等)が分からないもの。 (2)作成上のコンセプト 体験させたいものとして、具体的な題材を考えていることは、アンケート調査の結果から判明していた。そこで、作成に当たっては、安全面での配慮事項を上げ、使用器具・試薬等の材料等は子どもたちの身近なもので代用できるように工夫し、言葉での説明に加え、可能な限り、図表・画像データ・動画データによる説明を加えるようにした。 2 作成教材の将来性 研究当初は、授業で活用することを想定した教材の検討を進めてきた。しかし、理科に関する教員研修をする中で、文科系出身者の多い小学校教員においては、教材研究(授業前の予備実験も含む)の参考になるようなものに仕上げる方が、教員にとってはより良い資料になることに気がつき、まとめ方に修正を加える必要性が生じてきた。さらに、実際に授業で活用することを考えても、子どもたちの実態がかなり多様であることから、教員研修を中心に継続的に活用し、再評価・再検討していく必要性もあると考えられた。また、提供の仕方についても、単なる電子データ的な教材集よりも、更新しやすいWeb教材にする方が活用しやすいと思われる。Web教材での提供については、今後、研究していきたい。
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