2000 Fiscal Year Annual Research Report
下部側頭葉皮質IT野における階層神経細胞結合モデルと自己組織化学習
Project/Area Number |
12878057
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
堀口 進 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (60143012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山森 一人 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手
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Keywords | 階層構造神経結合モデル / 自己組織化学習 / V1野-IT野 / フィードフォワード自己組織化学習 / 第1次視覚野 / 自己組織化実験 |
Research Abstract |
近年、莫大な研究資金が脳研究に投入され様々な研究が盛んに行われるようになった。その結果、新らしい研究成果や知見が最近、多数報告されるようになった。本研究では、生理学的に明らかにされている知見に基づいて第1次視覚野から下部側頭葉皮質IT野における新しい神経細胞結合モデルを構築することを目標にしている。最近までの様々な生理学的、解剖学的研究により、脳の視覚野は階層構造を持つことが知られている。そこで、大脳皮質のフィードフォワード的階層構造に着目した階層神経細胞結合自己組織化学習方式について研究を行った。その結果、網膜から第1次視覚野に相当する入力層と競合層からなるv1野の2次元格子状に配置されてい神経細胞結合を考え、v1野からIT野への競合層を階層的に追加した階層神経細胞結合モデルを提案した。この階層構造モデル上においてフィードフォワード的自己組織化学習方式を構築した。更に、数多くの視覚認識の学習実験を行い、中程度に複雑な視覚パターンに対するIT野の活性反応を見だせることを明らかにした。これにより下部側頭葉皮質野におけるコラム構造形成の可能性について研究を推進している。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] K.Yamamori,T.Abe and S.Horiguchi,: ""Performance Evaluation of a Parallel Retraining Scheme for Defective Mult-Layer Neural Networks","Proc.the 6th Australian Computer Systems Architature Conference (ACSAC2001), Aitrralian Computer Science Communications.. Vol.24,No.4,IEEE Press. 138-145 (2001)
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[Publications] 山森一人,阿部亨,堀口進,: ""部分学習による故障補償を行なったニューラルネットワークの汎化能力""電子情報通信学会 第11回機能集積情報システム研究会. FIIS-00-71. 1-8 (2000)
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[Publications] 吉川和寿,堀口進,: ""カテゴリカル色知覚の工学的メカニズム","北陸先端科学技術大学院大学リサーチリポート. IS-RR-2000-013,. 1-27 (2000)
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[Publications] 山森一人,阿部亨,堀口進: ""複合故障を持つ階層型ニューラルネットワークにおける部分再学習法の性能評価""電子情報通信学会第14回機能集積情報システム研究会. FIIS-01-80. 1-8 (2001)