2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12891006
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
古厩 忠夫 新潟大学, 人文学部, 教授 (30018642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 民博 新潟大学, 人文学部, 助教授 (40263991)
井村 哲郎 新潟大学, 人文学部, 教授 (50303095)
芳井 研一 新潟大学, 人文学部, 教授 (90092634)
櫛谷 圭司 新潟大学, 工学部, 助教授 (00186389)
SAVELIEV IGOR 新潟大学, 人文学部, 助教授 (60313491)
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Keywords | 環日本海 / 東北アジア / 戦争責任 / 歴史認識 / 人口移動 / 植民地史 |
Research Abstract |
本年度は、環日本海諸国の共同研究参加希望者及び国内環日本海関係研究者に呼びかけて、2000年7月29日・30日の両日に新潟市で「環日本海地域の歴史認識の共有を求めて」と題するワークショップを行った。 外国人招聘者と報告テーマは以下の通りであった。 ロシア極東総合大学東洋学院ウラディミール・カジェヴニコフ教授:日露関係の光と影 日露戦争から第二次大戦まで 韓国ソウル大学教授韓国東海学会副会長李_錫教授:「東海」地理名称の歴史と国際標準化論議 中国黒龍江省社会科学院副院長歩平教授:日本が大戦中に実施した化学戦に関する報告 北京大学歴史学部教授・北京大学東北アジア研究所所長宋成有教授:古代東北アジア国際体制の沿革報告者の他、李相泰韓国国史編纂委員会古中世室長、アンナ・ハマトワロシア極東総合大学東洋学院長、劉家磊中国黒龍江社会科学院副研究員、康煕奉朝鮮大学校講師、松村高夫慶応大学経済学部教授らを招聘し討論に参加していただいた。県内各大学からも本研究メンバーの他、新潟大学渋谷武名誉教授、新潟国際情報大学小沢治子教授ら約20名が参加した。 このワークショップの成果は、報告書として冊子にまとめられ、本年3月に刊行された。 同時に、このワークショップのあと、参集した県内研究者によって新潟環日本海研究ネットワークを立ち上げることを決定した。 3月1日に最後の共同研究会を行い、より次年度も引き続き同テーマでワークショップないし国際シンポジウムを開催するとともに、ネットワークを基礎により広範で継続的な共同研究を行っていくことを申し合わせた。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 芳井研一: "「日本海」呼称の由来"環日本海研究年報. 第8巻. 1-39 (2001)
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[Publications] 井村哲郎: "『満鉄調査部報』解題"『満鉄調査部報』復刻版. 第1巻. 1-49 (2000)
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[Publications] 山内民博: "忠清監営『詞訟録』について"東アジア-歴史と文化-. 第10号. 1-25 (2001)
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[Publications] サヴェリエフ・イゴリ 共著: "Dangerous Rapprochment : Russia and Japanin the First World War,1914-1916"Acta Slavica Nipponica. No.18. (2001)
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[Publications] 櫛谷圭司,吉田均(共著): "中国の地方都市における知的インフラの比較研究-藩陽市・長春市・ハルビン市を事例として-"環日本海研究年報. 第8号. 124-149 (2001)
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[Publications] 松本ますみ: "中国西北におけるイスラーム復興と女子教育-臨夏中阿女学と韋州中阿女学を例として"敬和学園大学研究紀要. 第10号. 1-25 (2001)
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[Publications] 古厩忠夫 共著: "海のアジア5越境するネットワーク"岩波書店. 330 (2001)
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[Publications] 二谷貞夫 共著: "歴史教育・社会科教育年報2000年版"三省堂. 211 (2000)
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[Publications] 市岡政夫: "自治体外交-新潟の実践・友好から協力へ-"日本経済評論社. 219 (2000)