2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12895022
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
高橋 武重 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20041543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 幹 鳥取大学, 工学部, 教授 (10023334)
岡本 康昭 島根大学, 総合理工学部, 教授 (80029553)
五十嵐 哲 工学院大学, 工学部, 教授 (90005538)
宮本 明 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50093076)
服部 忠 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50023172)
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Keywords | 固体触媒 / 活性劣化 / キャラクタリゼーション / 気液固条反応器 / 流動層反応器 / 人工知能授用技術 / 活性劣化抑制方法 / 触媒活性劣化マニュアル |
Research Abstract |
平成12年11月に鹿児島において、ワーキンググループで行う研究の相互の関連について打ち合わせ会を行い、その結果を「触媒活性劣化マニュアル」としてまとめると同時に、平成13年1月に活性劣化に関するシンポジウムを開催することを決定した。ワーキンググループ1(WG1)では、気液固相反応器あるいは流動層反応器による劣化の測定法の実際、活性劣化を抑制するための反応器形式および操作条件について研究結果を発表することにした。WG-2では赤外線吸収スペクトル、XAFSによる活性劣化に伴う表面状態の変化、アンモニア昇温脱離法による酸性度の変化について研究結果をまとめた。WG-3では人工知能を用いた活性劣化の予測のために必要なデータあるいは得られた予測結果に対する信頼性、活性劣化時の触媒表面状態を原子結合状態から最も安定な状態を計算し、これを可視化する方法についてまとめた。 各研究者からの研究結果を研究代表者が取りまとめて「触媒活性劣化マニュアル」とし、平成13年1月23日に工学院大学新宿校舎において、化学工学会触媒開発工学特別研究会の協力を得て、シンポジウムを開催した。これには、企業を中心にして56名の参加者があり、活発な討論が行われた。また、シンポジウム終了後も本研究で作成した「触媒活性劣化マニュアル」の希望者が多く、その対応に追われている。触媒活性劣化を現象論の説明に終始するのではなく、触媒科学的な視点から見直すこと、あるいは活性劣化の予測に対する分析機器ならびにコンピュータの効果的利用が重要であることが確認された。
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