2000 Fiscal Year Annual Research Report
Auditory scene analysisの神経基盤の学際的研究:その構造・機能と臨床応用(精神分裂症、脳血管性およびアルツハイマー型痴呆)
Project/Area Number |
12897011
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
矢部 博興 弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (60210316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長田 乾 秋田脳血管研究センター, 神経内科, 主任研究員
小山 幸子 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (40270483)
柿木 隆介 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (10145196)
諸富 隆 北海道大学, 教育学部, 教授 (60003951)
平田 幸一 獨協医科大学, 教授 (60189834)
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Keywords | MMN / 聴覚性感覚記憶 / Auditory scene analysis / 神経科学 |
Research Abstract |
MMN(Mismatch Negativity)という事象関連性の脳反応は、頻回発生した聴覚事象の感覚記憶痕跡と逸脱事象の前注意的な比較過程を反映すると考えられている。矢部(弘前大学)は、MMNを指標として、聴覚性感覚記憶に統合機能が存在する事を明らかにしてきた。本研究は、聴覚の統合現象についてBregman(1990年)が理論づけた「Auditory scene analysis」概念の神経科学への導入と臨床応用(認知障害の指摘されている精神分裂病、様々な記憶障害を示す脳血管性およびアルツハイマー型痴呆)を含めた学際的な国際共同研究の企画調査を行うものである。 (2000.6.13-6.19) 矢部と篠崎(弘前大学)がスペインのバルセロナ大学を訪れ、そこでRisto Naatanen(ヘルシンキアカデミー)、Mari Tervaniemi(ヘルシンキ大学)、Istvan Winkler(ハンガリーアカデミー)、Carles Escera(バルセロナ大学)、Patricia Michie(西オーストラリア大学)と「Auditory scene analysis」概念の神経科学研究への導入に関する企画調査会議を行った。 (2001.3.4-3.7) Risto Naatanen(ヘルシンキアカデミー)、Mari Tervaniemi(ヘルシンキ大学)が、弘前大学を訪れ、矢部、篠崎(弘前大学)らと「Auditory scene analysis」概念の臨床研究への導入に関する企画調査会議が行われる予定である。 (2001.3.7-3.10) この期間、平田幸一(獨協医科大学)が、栃木県において第12回国際脳電磁図トポグラフィ会議を主催する予定であるが、それを機に、Risto Naatanen(ヘルシンキアカデミー)、Mari Tervaniemi(ヘルシンキ大学)、Istvan Winkler(ハンガリーアカデミー)、Carles Escera(バルセロナ大学)らと、柿木隆介(岡崎国立共同研究機構・生理学研究所)、長田乾(秋田脳血管研究センター)、矢部、篠崎(弘前大学)らと「Auditory scene analysis」概念の神経科学研究への導入に関する企画調査会議が行われる予定である。 (2001.3.11-3.12) Istvan Winkler(ハンガリーアカデミー)、Carles Escera(バルセロナ大学)が、弘前大学を訪れ、矢部、篠埼(弘前大学)らと「Auditory scene analysis」概念の臨床研究への導入に関する企画調査会議が行われる予定である。
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