2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12F02044
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松岡 聡 東京工業大学, 学術国際情報センター, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PERICASGLEM. M. 東京工業大学, 学術国際情報センター, 外国人特別研究員
|
Keywords | ハイパフォーマンス・コンピューティング / プログラミング・モデル / 並列処理 / 高速重極展開法 / マルチコア / 性能評価 / 再帰 / NUMA |
Research Abstract |
本研究の主たる目的は次世代スーパーコンピュータにおいて高性能・高電力効率と生産性を両立させる並列プログラミング手法の開発である。本年度はタスクパラレルモデルとデータフローモデルのランタイム評価と資源管理に焦点を置き、研究計画を推進した。前年度に行ったexaFMMを対象とした解析において、スケジューラーによるアプリケーションの性能差は、スケジューリング法の差によるプロセッサアイドル時間では説明がつかず、資源管理によるものと考えられたことによる。インターコネクトの制約が増大する将来のシステムでは、この点は性能・電力両面からより重要性が増すと考えられる。 この目的のため、タスクパラレルモデルとデータフローモデルにおけるreuse distance methodの解析手法の開発を行った。Reuse distanceは、ある特定のデータ要素への2回のアクセスの間にアクセスされたデータの量を示す指標である。この手法は資源管理において最も重要となるメモリアクセスの時間的局所性を解析するための強力な手法であり、プロセッサキャッシュの利用効率と高い相関がある。しかし、元来シングルコアプロセッサ向けに開発されたものであり、本研究に用いるための実装手法は明らかではなかった。そこで、克服すべき課題(トレースの生成、トレースのサイズ、計算の複雑さ)を抽出し、実現手法を提案した。 まず、このような手法が調査対象となる計算カーネルのデータサイズより十分大きい距離に関しては正確なreuse distanceを計算できる一方でトレースのサイズを大幅に削減することができる手法を示した。この手法の有効性を示すため、トレースの生成がほぼオーバーヘッド無しで測定できることを示すプロトタイプを構築した。加えてこの手法は、先行研究よりも大規模・長時間にわたる実行へもスケール可能である。これらの結果を、二報の論文として発表した。
|
Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
|
Research Products
(4 results)
-
-
-
-
[Journal Article] Fork-Join and Data-Driven Execution Models on Multi-Core Architectures : Case Study of the FMM2013
Author(s)
Abdelhalim Amer, Naoya Maruyama, Miquel Pericas, Kenjiro Taura, Rio Yokota, Satoshi Matsuoka
-
Journal Title
Supercomputing 28^<th> International Supercomputing Conference, ISC 2013, Leipzig, Germany, June16-20, 2013. Proceedings
Pages: 255-266
DOI
Peer Reviewed