2013 Fiscal Year Annual Research Report
siRNA送達用リガンド搭載ナノ粒子の調整とがん治療に向けたリガンド構造最適化
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12F02051
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
片岡 一則 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WANG Ming 東京大学, 大学院工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ドラックデリバリー / ナノ材料 / がん |
Research Abstract |
本研究では、近年著しい成長を遂げているドラックデリバリーシステム(DDS)の中にあって、リガンド分子を搭載する制がん剤内包高分子型ミセルを用いたDDSを開発することである。平成25年度は、がんの治療抵抗性の要因として注目されているがん幹細胞(CSC)を標的としたリガンド導入した抗がん剤搭載高分子ミセルの開発を行った。具体的には、がん幹細胞マーカー(CD44v)陽性の固形がんモデル(OSC-19}に対する制がん剤包ミセルの有効性について検証した。また、リガンド分子としては環状RGDペプチド(cRGD)を使用した。CSCはcRGDのターゲットとなるαvβ3/5インテグリンを過剰発現していることが報告されており、cRGDリガンドの活用はミセルによる治療効果を増強させることが可能であると期待された。実際、OSC-19の皮下移植モデルに対して制がん剤内包ミセルならびにcRGD導入制がん剤内包ミセルを投与して腫瘍増殖抑制効果を検討したところ、cRGDによってミセルの効果が増幅することが確認された。また、cRGDを導入したミセルはリガンドを導入していないミセルと比較すると2倍量の投与が可能であることも確認されている。これは、cRGDの導入されたミセルが肝臓から胆汁へactiveに移行することによって腫瘍組織以外での抗がん剤の毒性を低減させた結果であると推察される。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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