2012 Fiscal Year Annual Research Report
高解像画像取得技術の開発と非接触分析的イメージング
Project/Area Number |
12F02060
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井手 亜里 京都大学, 工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TOQUE JayArreOliveros 京都大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 分析的イメージング / マルチスペクトル画像 / 分化反射率再現 |
Research Abstract |
本研究の目的は、分析的イメージング機器を改良・高機能化し、特に世界文化遺産の現場において超高解像画像を取得し、さらに取得した画像を分析するためのソフトウェアを開発し、より発展的な分析的イメージング技術を構築することである。 本年度の研究内容は主に二次元・三次元対象物の高解像画像を取得するための技術開発と機器設計・高機能化をおこなった。画像取得機器は、光源、光学機器(カメラ、レンズ、フィルター等)、フレーム構造(機器全体の形状を形成し、縦型、横型、回転型等がある)の3つの要素で構成され、これらを組み合わせて設計・改良した。高解像度、光源の高品質化(周波数の不均一性の提言および空間分布の均一性の向上をおこなった。光学機器については、レンズとカメラのシステムを最適化し、5pm/pixel~300pm/pixelで画像の空間解像度の柔軟性を高めることで、世界最高レベルの色の再現性を実現できた。機械的振動の低減のためのフレーム構造の最適設計を行い、高解像度画像取得時の振動解析によって、より自由度の高いモジュール化設計を実現した。対象物の形状やサイズに合わせた構成が可能となる。設計した機械の実際製作し、世界文化遺産の現場で(中国、日本)で用いその実用性を理論的・実験的に実証した。 具体的に: 1、分析的イメージング機器の設計・改良を行った。特に振動解析、構造ストレス解析を行った。 2、ソフトウェアのアルゴリズムについて改良を行い、マルチスペクトラル画像解析ソフトウェアを改良した。 3、日本、中国、フィリピンの文化財現場において、開発したイメージング技術の現場実証を行なった。 4、研究成果を学術雑誌や国内外の学会において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究目的すべての点において、実現できた。結果を国際会議、学術雑誌に公開したうえで、文化財現場で(博物館、社寺、アーカイブ現場)で具体的なデジタル化を行い、第三者からの評価を得た。総合的に、目標より高いレベルの研究を実現できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の進み方について、具体的に以下の手順で研究活動を行う。 1.前年度に構築されたイメージング機器の設計改良を行う。特にマルチスペクトラル画像解析ソフトウェアに重点を置き、ユーザーフレンドリーに改良する。 2.前年度とは異なる国内外の文化財現場において、開発したイメージング技術の実証を行う。 3.研究成果のまとめを学術雑誌や国内外の国際学会において発表する。
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Research Products
(9 results)