2012 Fiscal Year Annual Research Report
ポートフォリオ型気候変動適応・緩和方策としての流域管理の提案
Project/Area Number |
12F02085
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
恒川 篤史 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AYUHU Nigussie Haregeweyn 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | 流域管理 / 気候変動 / 乾燥地 / 適応 / 緩和 / ナイル川 / 土壌侵食 / 土砂流出 |
Research Abstract |
エチオピア北部に位置するティグレイ地域州は、1990年代後半以降、水・土壌保全策や集水施設の整備が広範囲に実施されてきたことで広く知られている。最近では、参加型統合流域管理とよばれるアプローチによって、土地の保全、自然資源の適正利用および生計の維持・向上を目的とした包括的・総合的な対策が小流域で実施されている。そこで本研究では、ローカルスケールから地域スケールでの効果的な政策と戦略の策定のため、乾燥地におけるさまざまな気候変動の適応・緩和手法をポートフォリオとしてとりまとめた総合的な流域管理手法を示すことを目的として実施した。 本研究で得られた成果は以下の通りである。 (1)衛星観測による降雨量データの補正 TRMM衛星とTamsat衛星の2種類の衛星観測から得られた降雨データを比較したところ、TRMMの方が良い結果を示した。そこでTRMMのデータを用いて、流域の降水量分布図を作成した。その結果、年降水量は、流域東部の約1000mmから、流域南部の約2000mmまでの幅を示した。 (2)土地利用図 最新のデジタル土地利用図をAbay River Basin Master Plan研究から得た。将来の土地利用図については、現在の土地利用図に、予測される水資源の変化および土地管理を織り込み作成した。たとえば63×109m^3の容量を持つGRDダムの地域を、ArcGIS10のReclassツールを用いてASTER DEMデータから作成することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初、計画されていた、①流域毎の土砂流出量の空間的な分布とトレンドの分析、②さまざまな集水技術を対象としたプロットスケールでの施策効果の評価、③気候変動シナリオを用いた広域スケールの流域管理がナイル川への土砂流出を防止する効果のモデル化について、おおむね計画に沿った成果が得られているため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題をさらに発展させた内容について、科学研究費補助金等に申請し、エチオピア・バハルダール大学等との国際共同研究として推進する。
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