2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12F02098
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
川口 泰雄 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HUANG Chao-Hua 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 外国人特別研究員
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Keywords | 前頭皮質 / 視床 / 皮質視床投射細胞 / GABA |
Research Abstract |
前頭皮質の皮質視床投射(CTh)細胞を、その視床への投射多様性で分けるために、視床のMD/AD核とVM/VL核へ蛍光トレーサーを注入した。トレーサーの視床注入の限局性は、皮質層の標識選択性から判断した。標識細胞は5a層と6層に分布していた。6層ではMD/AD核とVM/VL核へ投射するものは、異なるグループであった。 GABA細胞は、Venus蛍光で同定した。GABA細胞サブタイプは、持続1秒の電流パルス応答で同定した。以下の3種類の発火タイプを同定することができた:fast spiking (FS)細胞;low-threshold spiking neuron (LTS)細胞;non-fast spiking neuron (nFS)細胞。脱分極に対して、FS細胞は順応しないで高頻度発火できた。LTS細胞は、過分極からバースト発火した。 6層CTh細胞とGABA細胞を、同時ホールセル記録し、結合確率を調べた。シナプス結合が見られた場合、10Hzのシナプス前細胞刺激で、短期可塑性を調べた。 CTh細胞とGABA細胞の間に、3種類の結合パターンが見られた:CTh細胞からGABA細胞への興奮性結合;GABA細胞からCTh細胞への抑制性結合;相互結合。CTh細胞は、どちらの視床核に行くものも、高頻度でFS細胞とシナプスを作っていた。FS細胞がMD/1m核に投射するCTh細胞と結合する場合、その半分が相互結合である一方、VM/VL核に投射するCTh細胞の場合は、半分以上で興奮性結合だけであった。CTh細胞とLTS細胞の結合は主に興奮性方向であった。LTS細胞はMD/AD核に投射するCTh細胞より、VM/VL核に投射するものと結合していた。nFS細胞とCTh細胞の結合は、殆ど見つけることができなかった。
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Research Products
(1 results)