2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12F02302
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
春山 成子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HLAING K.T 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ミャンマー / イラワジデルタ / 環境変動 / 湿潤熱帯 / 土地利用 / 堆積学 / GIS / 気候変動 |
Research Abstract |
ミャンマーの中部平原を形成しているイラワジ川流域の完新世の地形変化ならびに自然環境の変動の歴史を特に、完新世の中期以降を照準にあわせて研究を行う、具体的に内容としては、ヘンサダ地点、ニャンドン地点におけるオールコアボーリングの堆積物のイオン分析、堆積学的分析を通して、完新世中期以降の堆積速度の変化によって変化するデルタフロントの変化を古環境復元の指標として分析を進める。また、同じく、世界の巨大河川の一つであるナイル河およびナイルデルタの環境復元について、オールコアボーリングのコアを用いて、堆積構造を明かにし、粒度分析、イオン分析などと合わせて、年代測定を行うことによって古環境復元を行う予定である。これらの二つの気候の異なるデルタにおける環境変動の要因を明らかにすることで、モンスーンの降水量の偏差の大きな地域と乾燥の厳しいデルタの形成過程の差異を明らかにする。今までの研究ではモンスーンアジアの巨大河川の環境変動にかかわる知見は大きいが、別けてもミャンマーの河川についての環境変動についてのシグナルを扱った研究は極めて少ないために、モンスーンの吹き出し口近傍の環境変動を明らかにすることが可能であり、研究の意義は大きい。さらに、当人の来日後に発生した他の研究プロジェクトとコラボレートすることにしたため、上記したナイルデルタ中央部でのオールコアボーリング試料の使用が可能となったために、同じく完新世の中期以降の人間活動が極めて活発化する時期における王朝史の確立されたデルタの変容と湿潤熱帯のデルタの変容を比較研究することで今まで不明であった東西の気候変動の偏差をこの研究で明らかにできる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2012年11月に来日後、勢力的に研究を推進し、2013年1月にSLUAS国際ワークショップ、3月の日本地理学会などにおいて表記の研究内容の発表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定では、イラワジ川流域の完新世の環境変化にかかわる古環境復元を行うことであったが、巨大河川の一つであるナイル河のデルタについてのジョイントを行う予定である。気候の異なるデルタでの古環境復元を行うことで比較研究を行いたい。よって、今年度においてはイラワジデルタおよびマンダレー盆地の古環境復元のための堆積学的研究の推進、11月に現地調査を行う。また、ナイル河デルタについては9月に現地調査を行う予定である。これらの研究の成果を2013年8月の国際地理学会議(京都開催)で報告の準備を行っている。
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Research Products
(3 results)