2012 Fiscal Year Annual Research Report
1660年から1780年にかけてのイギリス文学・文化に見られる日本の影響
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12F02304
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
スティーヴン クラーク 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 外国人教師
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LAURENCE Williams 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 外国人研究員
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Keywords | イギリス文学 / 18世紀 / 日英関係 / 旅行 / 鎖国 |
Research Abstract |
ロレンス・ウィリアムズ博士が2012年10月1日に到着し、17~18世紀イギリス文学・文化と日本の関係についての研究を開始した。本研究は、特に平戸における日本人とヨーロッパ商人たちの交流を通じて、日本の文化や政治がイギリス文学に与えた影響を考察するものである。2012年度はまず東京大学に存在するアーカイブや各地の図書館にて、関係する資料の所蔵調査及び資料収集を行った。その後ウィリアムズ博士が3月5日~10日に九州に赴き、長崎市立図書館にて出島や平戸におけるヨーロッパ商人の活動及びキリスト教史に関する資料を収集した。これらの調査結果について定期的に検討を重ねたあと、各自の成果を学会や論文等で発表している。まず、ウィリアムズ博士は日本の鎖国政策が当時の英国においてどのように議論されていたかについて、東北大学で研究発表を行っている。その他、東京大学文学部において、ウィリアムズ博士と共に「日本の鎖国と18世紀イギリス文学」について発表を行い、若き研究者と意見交換を行った。ウィリアムズ博士はまた、「九州における東インド会社と日本の貿易にみる英国アイデンティティーの形成」のタイトルのもと、3月27日~31に香港大学においても研究発表を行い、海外に向けても成果を発表しつつある。なお、これらの成果は「ロンドンから江戸へ:英国アイデンティティーと日本政治との関係(1600~1673)」というタイトルの学術論文にまとめられる予定のほか、次年度にはその総成果を国際学会でも発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査・研究は計画に沿って滞りなく進められている。また成果も順調に国内外で発表している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き国内及び国外で資料調査・研究を進めながら、順次成果を発表していく予定である。英国の雑誌に学術論文を掲載するほか、最終成果を日本の鎖国史と東西の文学の関係という大きな視点からまとめ、国際学会を開くことで発表していきたい。
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Research Products
(3 results)