2014 Fiscal Year Annual Research Report
西南日本及び世界の他地域における深部低周波微動の高度モニタリング手法の開発
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12F02329
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小原 一成 東京大学, 地震研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHAO Tzu-kai 東京大学, 地震研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 深部低周波微動 / トリガリング / プレート境界 |
Outline of Annual Research Achievements |
深部低周波微動は、西南日本のプレート境界巨大地震震源域周縁部でスロースリップとともに発生する現象である。また、この活動域では、微動がしばしば大地震の表面波によってトリガーされる。このトリガー微動は、その背景に定常的微動活動やスロースリップの存在を示唆しており、その検出は重要である。そこで、環太平洋沿岸地域に着目し、2011年の東北地方太平洋沖地震によって生成された表面波によってトリガーされた微動の探索を行なった。その結果、これまで知られている西南日本やカスケード地方だけでなく、アラスカやアリューシャン列島でも微動が検出され、その結果は米国地震学会の査読誌に掲載された。また、台湾における微動の検出と震源決定精度の向上を目的とし、米国で開発された微動検知システム(WECC)を適用し、台湾で発生する微動の活動状況を把握するとともに、微動発生域付近で発生したマグニチュード6クラスの地震やスロースリップとの関係について議論を深めた。また、四国西部で発生する定常的微動と九州中央部で新たに発見されたトリガー微動について、深さの決定精度向上を図った。さらに、南米のチリ南部やエクアドルにおいても遠地地震の表面波によってトリガーされた微動の検出を試み、これらの成果を日本地球惑星科学連合大会やアジア・オセアニア地球科学会大会にて発表した。
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Research Progress Status |
本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。
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Research Products
(3 results)