2012 Fiscal Year Annual Research Report
物理化学システムにおける自律運動と複雑さの起源の理解を目指して
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12F02351
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池上 高志 東京大学, 大学院情報学環, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
VIRGO N.d. 東京大学, 大学院情報学環, 外国人特別研究員
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Keywords | 生命の起源 / 自己触媒反応 / 人工生命 / 進化ダイナミクス / 創発 |
Research Abstract |
H24年12月からH25年4月の繰越金について以下のことを報告する。 1) H24年12月には、北大で複雑系に関する研究会が開かれ、Nathanielはそこに参加し、有意義な議論を行うことができた。特にこの研究会では、Lee Cronin (Glasgow大)との有意義な議論が行えた。具体的には、システマティックに進化システムを実験的に創りだすにはどうすればいいか、自律運動を行う油滴の次世代の実験システムをどう作ればいいか、について突っ込んだ議論を行った。われわれの研究はおもにコンピュータ上のシミュレーションに関するものであるが、これをLeeたちのような実際の実験システムで行っていくグループと共同できることは望ましい。 2) H25年度4月には、シンガポールで行われたIEEEの人工生命の国際会議に応募、口頭発表に採択され、フィードバックが入ったシステムでの自律運動の実験について報告した。これは、一連の研究のひとつの成果となる。ここで発表することで、人工生命に関する研究を行っている様々な研究者にこの生命システムの自律的運動と、大域的フィードバックループをつなげて議論するということを知らしめる事ができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
期待したとおりの成果があがっている。IEEEの国際会議で発表を行うことが出来たから。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、実際の化学実験として、実現させていく予定である。これは、東大大学院総合文化の豊田太郎研究室と実質的に共同研究という形でおこなっていく。また、H26年度は海外からの研究者も招いて、進化のダイナミクスとしての新規性について議論を進める。
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Research Products
(3 results)