2012 Fiscal Year Annual Research Report
洋上風力・潮力ハイブリッド発電システムとその系統連系特性
Project/Area Number |
12F02362
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
白井 康之 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MUHAMMADLUTFUR Rahman 京都大学, エネルギー科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 風力発電 / 潮力発電 / 出力変動補償 / インバータ |
Research Abstract |
提案している洋上風力・潮力ハイブリッド発電システムについて、それぞれの発電システムの特性,システムとしての各発電機の容量比,ハイブリッド化のための電気回路構成,その制御方法などの要素研究を実施し,その有用性を検証することを目的としている.電力系統への連系方法,連系した場合の電力系統特性、エネルギー貯蔵装置を含めた連系特性、運用研究に発展させていく計画である。 シミュレーション実験とともにモデル実験を製作し、これによる検討を行う.シミュレーションによる検討を行うため,提案システムのモデル化を実施した.風力・風速あるいは潮力・海流速を入力とし,ブレード・スクリュー(ピッチコントロールなども含む),タービン,発電機(誘導機,同期機)の動特性,電力変換器(双方向インバータ,系統連系コンバータなど)をモデル化して,系統への連系特性を評価するシステムを構築した. モデル実験では、2kWベースの模擬システムを製作し、これを用いて出力変動抑制実験を実施し、良好な結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ハイブリッド発電システムのモデル実験装置の基礎特性運転は完了している。これを用いて、出力変動保証制御運転の実証試験を実施した。さらに購入した電源を装置に組み込み、次年度の実験準備を完了している。シミュレーション実験では、提案したハイブリッド発電システムのコード作成を終了し、これに超電導エネルギー貯蔵装置を系統側に設置して協調運転した際の運転特性について検討を実施した。この成果については、次年度学会発表の予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後,提案システムの小形実験モデルを整備・追加更新して,シミュレーションで提案した制御システムなどを,実際のモデル実験システムで検証し,シミュレーション実験にフィードバックする.シミュレーション実験では,実験で検証したモデルをベースに,現実の容量を想定した発電ファームを構築し,ファーム化(多機連系)における系統連系問題,安定化,系統事故時対策などを検討する.
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Research Products
(1 results)