2014 Fiscal Year Annual Research Report
抗酸化酵素を標的としたマングローブの耐塩性機構解明
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12F02403
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
屋 宏典 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (10177165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HOSSAIN Daud 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | マングローブ / 抗酸化酵素 / 遺伝子発現 / メヒルギ / ヤエヤマヒルギ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は抗酸化酵素遺伝子発現に及ぼす塩ストレスの影響を調べた。30日間3%濃度の塩ストレスを負荷したオヒルギにおいてはCu/ZnSOD1、Cu/ZnSOD2、 CCSOD、FeSOD、MnSOD遺伝子の発現が上昇し、Cu/ZnSOD3遺伝子の発現に変化は認められなかった。90日間の塩処理によってはCu/ZnSOD3、CCSOD遺伝子の発現は増加するが、MnSOD遺伝子の発現は低下した。他の遺伝子発現に変化は観察されなかった。CAT1 とCAT2の発現は両者とも30日間の塩処理により増加するが、90日間の処理においては、CAT2の発現は対照群と同程度であった。試験期間が30日の場合、APX1 及びAPX2は塩濃度に依存して1.5%濃度までは上昇するが、それ以上の塩濃度(3%)では低下していく傾向にあった。APX3の発現は塩ストレス負荷により、若干の上昇が認められた。90日間の処理においては、APX3の発現に塩ストレスの影響は認められず、APX2の発現は低下した。GPXについては、30日間の処理によりGPX5以外の遺伝子の発現が塩濃度依存的に上昇した。90日間の処理においては、GPX4 と GPX5の発現は塩濃度依存的に低下する一方、他のGPX遺伝子の発現は上昇した。これらのことから、塩ストレスによる抗酸化イソ酵素遺伝子群の誘導は相互補償的に制御されていることが示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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