2014 Fiscal Year Annual Research Report
血管・リンパ管新生による免疫環境修飾の分子機序の解析
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12F02424
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
橋口 照人 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70250917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHRESTHA Binita 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 血球貪食 / 鉄代謝 / 免疫寛容 / リンパ管 / B細胞 / VEGF-A |
Outline of Annual Research Achievements |
感染に伴う炎症反応において樹状細胞のリンパ節へのリクルートには免疫B細胞の産生するVEGF-Aが関わっている (Angeli V, et al. 2006)。そこで我々は、免疫B細胞特異的にVEGF-Aを発現するマウス (CD19Cre/hVEGF-Aflマウス) を作出した結果、CD19Cre/hVEGF-Aflマウスのリンパ節においてはリンパ節に特異的な脈管構造である high endothelial venule (HEV) の増加とともにLPS刺激による炎症性サイトカイン産生の低下ならびにovalbumin感作に対するovalbumin特異的IgG1産生の低下、更に脾臓におけるCD8陽性細胞数の低下が観察されたことより、免疫B細胞におけるVEGF-Aの発現は樹状細胞をリンパ節にリクルートするとともに、その後の炎症反応を制御している可能性のあることを報告してきた(Shrestha B, et al. 2010)。一方、血球貪食症候群は免疫系の過剰反応として臨床上捉えられている。ところが、CpG投与による感染モデルマウスにおいて単球由来の樹状細胞による血球貪食がIL-10を介して過剰炎症の調節に関与していることが報告 (Ohyagi H, et al. 2013)され、臨床において観察される血球貪食の病態への関与に新しい視点が加えられた。 以上の背景より、我々の作出した CD19Cre/hVEGF-Aflマウスに免疫寛容を誘導する要素として本マウスにおける血球貪食の存在を確認することに成功した。鉄代謝への精密な制御機構の存在は、血管外に漏出した赤血球に対しても低次元のレベルにおいて生理的に機能している可能性を予測させた。血管外に漏出した赤血球に対する低次元の血球貪食のアイドリングが更に免疫系の調節ならびに鉄代謝とリンクしているとする新しい生理機構を提案することができた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)