2013 Fiscal Year Annual Research Report
王・女性・文人・僧侶 -日本の平安時代における宗教生活-
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12F02715
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上島 享 京都大学, 文学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HEATHER Blair 京都大学, 文学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 金峯山 / 厳島 / 大江匡房 / 「江記」 |
Research Abstract |
本研究費は外国人特別研究員ヘザー・ブレア氏(インディアナ大学准教授、平成25年8月まで日本滞在)の日本における研究活動のために交付された経費である。ブレア氏が外国人特別研究員として滞在中に行うべき研究の計画は次の3点である。 ①博士論文を改稿した書籍刊行の準備を完成させること、 ②厳島信仰に関する研究を進展させること、 ③日本の院政期宗教史研究の成果と課題を学ぶこと、それぞれについて、前年度の研究成果を踏まえた研究の進捗状況を報告する。 ①博士論文の刊行準備は前年度にほぼ完成し、今年度は、その成果を踏まえて、新しい知見を盛り込んだ研究成果を、平成25年4月20日に説話文学会例会で「新出『江記』の逸文」と題して報告した。また、その内容を日本語の原稿として『説話文学研究』に投稿し、近々、刊行される予定である。 ②厳島信仰に関する史料収集を進め、英文での論文執筆も完成させた。論文は現在、レフリー審査を受けているところである。 ③本研究費を利用して、研究に必要な史料集や論文集を購入するとともに、大学図書館をはじめ、各地の資料館に出かけて文献・資料を入手した。 以上、いずれについても、研究の進捗状況は良好で、①については当初の計画以上の成果をあげて、ブレア氏は平成25年8月にアメリカに帰国した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
3つの研究計画はいずれも順調に進捗し、それに加えて、研究課題①では、平成25年4月20日に説話文学会で報告を行い、その原稿が近々、『説話文学研究』に掲載されるから。
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Strategy for Future Research Activity |
上記に記した成果をあげて、ヘザー・ブレア氏は平成25年8月にアメリカに帰国した。 今後とも、連絡を密について、彼女の研究がさらに展開するように、できる限りの協力・支援をしていきたい。
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Research Products
(2 results)