2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12F02720
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
中川 成美 立命館大学, 文学部, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CRONIN Michael 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 外国人特別研究員
|
Keywords | 大阪 / 反逆 / 都市 / 戦間期 / 織田作 |
Research Abstract |
1【研究活動】 (1) 2013年7月17日までの約3ヶ月半間、学術書の原稿の執筆を続けた。地域の図書館で船場と大阪の歴史についての資料と大阪の作家の作品原稿、書簡、書類を集めた。また、大阪の歴史と文学に関連する図書も集めた。 (2) 4月11日から12日にかけて資料調査のため東京を訪れた。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館図書室で映画台本を集めた。国会図書館で森繁久彌の映画界での経歴についての資料を集めた。これは、原稿の第5章の資料として使用する予定である。国際フィルムセンターで明治期の大阪を舞台とする『博徒』(1964)の特別上映会に参加し、日本映画史の中で大阪がどのように描写されたかの知見を得ることができた。 (3) 7月1日から3日にかけて資料調査のため東京を訪れた。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館図書室で映画台本を集めた。山崎豊子の小説を映画化した市川崑の『ぼんち』や谷崎潤一郎の小説を映画化した豊田四郎の『猫と庄造と二人のをんな』を通して、原作と台本の違いを調査した。国会図書館で『暖簾』や『大阪の宿』、『花のれん』など大阪を舞台とした映画の批評記事と、森繁久彌、浪花千栄子などの俳優の映画界での経歴についての資料を集めた。これは、原稿の第5章の資料として使用する予定である。 (4)大阪を舞台とした映画のDVDを集めた。原稿の第5章では、川島雄三が監督した『暖簾』(と豊田四郎が監督した『夫婦善哉』を中心に、戦後の映画における「大阪」について論じ、これらのDVDはこの章で扱う予定である。 2【学会参加】 (1) 6月29日から30日にかけて桜美林大学で行われたAsian Studies Conference Japanの年次大会に参加した。パネルを企画した。「森繁久彌と戦後日本映画に於ける大阪の男」というテーマに着いて発表した。これは、原稿の第5章の一部である。学会参加者から建設的な意見をもらい、論文の構造を強化することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
|
Research Products
(1 results)