2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12F02746
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
川島 隆太 東北大学, 加齢医学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MAGISTRO Daniele 東北大学, 加齢医学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 有酸素運動 / 高齢者 / 認知機能 / QOL / 訓練 / 脳 / 可塑性 |
Research Abstract |
本研究では、高齢者の健康とQOLの向上を可能とする運動プログラムの開発とその認知的側面や、身体的側面、神経系の側面への影響の評価を目的とする。この身体的プログラムは、先行研究の知見に基づき、ワーキングメモリ訓練と有酸素運動を同時に行うものとする。有酸素容量と、下半身の持久力強化と認知機能の強化の相互作用が期待できる。 上記の研究目的を達成するために、25年度は当初の予定通り介入実験を実行に移した。この実験の対象は、認知機能が保たれていて、慢性急性の重病を持っておらず、自分で十分な運動を行うことのできる運動機能が保たれている高齢者とした。およそ100名ほどの被験者が最終的に実験に参加した。被験者の3分の1実験群であり、上記の介入を行い、もう3分の1は対照群としてワーキングメモリ訓練のみを行い、もう3分の1はやはり対照群として有酸素運動のみを行う群であった。被験者をランダムにこれらの群にわりつけた。各グループでは、週3回、12週の訓練を行った。 この訓練の前後に認知機能、運動機能の評価し、脳画像を得た。研究は相手方の同意を得た上で研究を実施した。現在は、これらはおおむね研究計画通り実施できているが完了できていないが、4月の末に実験が終了する。人口の高齢化は、先進国において急速に進んでおり、老化に伴う身体的機能認知機能の低下やそれの改善を可能にする運動などに関する知見の集積は極めて重要である。また、ワーキングメモリ・有酸素運動、複数の課題を同時に行う二重課題は、いずれも高齢者においてその機能が低下したものであり、それらの単体での訓練はいずれも高齢者の機能向上にはたすことが先行研究でよく知られている。それらのコンビネーションを行った訓練の高齢者の機能への向上はその意味で期待できると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度には介入実験を実行に移し、完了し、データを入力し、解析する。という当初の計画のうち、実験は現時点で9割方終了しているが、まだ完了していない。データは順次入力し、途中で解析しているため、この評価となる。実験開始に先立って、心電図検査を行い被験者の健康状態をチェックしてもらう提携医療機関を探すのに長期間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究で得られたデータを解析をし、学会発表と論文投稿のための準備を進める。
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