2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12F02762
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
橋谷 光 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MICHELLE HOI-SHUNG Lam 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 前立腺 / 線維芽細胞 / 平滑筋細胞 / ペリサイト / 過少生膀胱 / スローウエーブ / 細胞内カルシウム |
Research Abstract |
免疫蛍光染色によリモルモット、マウスおよびヒト前立腺組織において、平滑筋アクチン陽性細胞(平滑筋)に加えてビメンチン陽性間質細胞を認めるたが、この細胞は突起を有するがネットワークを形成していなかった。消化管におけるICCマーカー(Kit、Ano-1)や線維芽細胞マーカー(PDGFRα、SK3)、他臓器におけるペリサイトマーカー(PDGFRβ1、NG2)陽性細胞を認めなかった。 モルモット前立腺のスローウエーブはL型カルシウムチャネル阻害薬により持焼時間短縮ないし消失し、残存する成分はL型カルシウムチャネル阻害薬により抑制された。単離前立腺間質細胞を用いたパッチクランプ法による検討から、前立腺間質細胞はL型およびT型カルシウム電流、カルシウム活性化塩素イオン電流を有し、カルシウム活性化塩素イオン電流の発生にはL型ではなく丁型カルシウムチャネルを介したカルシウム流入が必要である事が示された。 モルモット前立腺において経壁神経刺激により興奮性接合部電位が生じることを明らかにした。興奮性接合部霞位は交盛神経から遊離されるノルアドレナリンではなくATPにより発生し、高頻度刺激では加重してスローウエーブを誘発して収縮を引き起こした。 前立腺間質細胞の特異的な同定のためPDGFRα-GFPマウスおよびNG2-DsRedマウスを導入してコロニーを拡大しており、また食餌牲メタボリック症候群モデルマウスを作成して血液生化学検査および排尿行動解析を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
免疫蛍光染色によりモルモット、マウスおよびヒト前立腺組織において平滑筋アクチンおよびビメンチン腸性細胞を認める一方, 消化管におけるICCや線維芽細胞マーカー、他臓器におけるペリサイトマーカー陽性細胞を認めなかった。前立腺の間質細胞はモルモットにおいて電位依存性カルシウムチャネル依存性の自発カルシウム濃度上昇を示す等、特異な機能を有すると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在コロニーを拡大しているPDGFRa-GFPマウスおよびNG2-DsRedマウスを用いて、免疫蛍光染色を行うことなく線維芽細胞およびペリサイトを選択的に同定することが可能となり、細胞種選択的なカルシウムイメージングを行う事が出来る。また食餌性メタボリック症候群モデルマウスの作成と排尿機能評価が進んでおり、モデルマウスを用いてメタボリックと前立腺の機能形態変化の関連を検討する予定である。今年度中には時間的に達成は難しいと思われるが、上記トランスジェニックマウスでメタポリック症候群モデルを作成して線維芽細胞及びペリサイトの増殖や表現型移行を検討することも予定している。
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Research Products
(7 results)