2012 Fiscal Year Annual Research Report
磁気圏観測衛星SCOPE搭載用高性能小型軽量低エネルギー粒子計測装置の開発
Project/Area Number |
12F02792
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
齋藤 義文 独立行政法人宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所, 宇宙科学研究所, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BEDINGTON Robert 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 磁気圏探査衛星 / SCOPE / 低エネルギー電子 / 低エネルギーイオン / 較正試験装置 / 大面積電子源 / 3次元分布関数 / 静電分析器 |
Research Abstract |
本研究では、我が国の次期磁気圏探査衛星計画であるSCOPE衛星に搭載する予定の観測装置に関する共同研究を実施している。SCOPE衛星計画は、1機の親衛星と4機の子衛星が編隊飛行を行って地球磁気圏の鍵となる領域の観測を行う衛星計画であり、4機の子衛星のうち3機には低エネルギー(数eV~数10keV)の電子、イオンの3次元分布関数を測定するための観測装置(EISA)を搭載する予定である。しかしながら、子衛星は重量電力などのリソース条件が非常に厳しい一方で、可能な限り高い時間分解能で観測を実施する必要があることから電子とイオンを1台の観測装置で計測する事のできる新しい観測装置の開発が必要になっている。本観測装置を開発するために、研究分担者とは12月初めから共同研究を開始した。平成24年度中には、平成25年度後半に実施を予定しているEISAの試作に向けて、装置構成、電子・イオンの検出方式を再検討し、詳細な設計方針を決定して設計を開始した。本設計作業に必要となるPCやソフトウェアを購入し、研究分担者の開発したシミュレーションコードを、PC上で使用可能なようにすることができた。またこれと並行して、SCOPE親衛星に搭載を予定して開発を進めている、超高時間分解能電子計測センサー(FESA)の飛翔前較正試験に必須となる大面積電子源を含む較正試験装置の開発も共同研究として開始した。平成24年度中には較正試験装置の中心部となる大面積電子源の製作方針を決定し、製作のために必要な部品の調達を開始することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究開始当初に予定していた通り、新しい観測装置の詳細な設計方針を決定して設計を開始する事ができた他、大面積電子源を含む較正試験装置の開発についても較正試験装置の中心部となる大面積電子源の製作方針を決定することができたため、おおむね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は現在のところおおむね順調に進展しており、このまま当初に予定したように研究を進める予定である。研究計画の変更あるいは研究を遂行する上での問題点も現在のところ特に無い。
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