2012 Fiscal Year Annual Research Report
ウォーターパネル技術プロトタイプと持続型住宅としてのウォーターハウスに関する研究
Project/Area Number |
12F02810
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
隈 研吾 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GUTAI Matyas 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 水 / サステナビリティ / エネルギー効率 / リサイクル / スマート材料 / プレハブ / エコ建物 / 環境保護 |
Research Abstract |
この全水パネルの研究は全4段階で構成されている。 第1段階は日本の条件にあった全水パネルのいくつかのプロトタイプの考案である。第2段階はこれらのプロトタイプの試験と評価である。この半年に渡り、最初のプロトタイプの考案を行った。また、三菱樹脂株式会社に協力を要請した。三菱樹脂は最終成果物となる全水パネルを用いたパビリオンに金銭的な援助を与えてくれる予定である。なお、このパビリオンは茶室として利用される。パビリオンの建築的な初期デザインは既に終えている。このパビリオンは全水パネルの日本の環境における実験的な建物となる。またこのプロジェクトには東京大学大学院工学系研究科の特任准教授であり構造家の佐藤淳氏と東京大学生産技術研究所の教授である野城智也教授の協力を得られることになっている。新しいプロトタイプは三菱樹脂のALPOLICを用いてつくられる。佐藤准教授の協力の下で強度実験を行った後、最終的なデザインをおこなう。この研究の一環としてアメリカピッツバーグで行われたサステナビリティ工学の大会で発表を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定ではプロトタイプの考案のみが目標だったが、三菱樹脂の協賛を得られたことでパビリオンを制作するという要素が追加されたため。デザインと追加の検討が必要となった。この検討段階を終えた後は予定よりも早く計画を遂行できるものと考えている。当初の目的を完遂しながらもさらなる成果物を獲得するために若干の遅れを許容している。
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Strategy for Future Research Activity |
パビリオンのデザインが終わり次第、建設に取り掛かる。まず、東京大学本郷キャンパスで設営をおこない、2週間にわたって展示される。その後、他の敷地に移築する。最終的には東北地方に移築し、福島原発の被災者に寄贈される。また、寄贈後も2年間は継続的に野城教授によってこのパビリオンを試験体として調査が行われる。
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Research Products
(1 results)