2014 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能な低炭素社会の実現に向けた環境、エネルギー再生技術に関する研究
Project/Area Number |
12F02812
|
Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
葉 金花 独立行政法人物質・材料研究機構, 環境再生材料ユニット, ユニット長 (90230630)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WU Congping 独立行政法人物質・材料研究機構, 環境再生材料ユニット, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 低炭素社会 / エネルギー代替 / エコ環境技術 / エネルギー利用技術 / 持続可能な社会発展 / 政策研究 / 光触媒技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
低炭素社会を構築する研究は、昨今の世界エネルギー情勢下で、最も注目を集める研究分野の一つとなっている。低炭素社会の構築に影響を与える要素として、国の政策、技術の発展と進歩、民間資本の関与、市場開拓、社会意識や消費者の心理などがあげられる。本研究の目的は、低炭素社会を実現するアプローチに関して、比較検討を行うことである。
本研究を進めるにあたって、政策研究の典型例として日本、米国、中国、および英国を比較研究の対象として選択し、近年のエネルギー安全保障問題や気候変動が明らかとなった時の各国政府の対応、関連する環境政策の変化、低炭素社会を探求・構築する意思決定システムについて比較研究を行った。また、上記社会学的な研究を進める傍ら、色素増感太陽電池、プロトン交換膜燃料電池、発光ダイオード、バイオディーゼルおよび水分解光触媒材料など、代表的な最先端技術について、アプリケーション現状とさらなる開発の展望について検討し、特に光触媒材料技術については並行して実験室レベルでの研究も行った。これらの研究に基づき、「中国本土における低炭素政策とアクション:開発の現状」等の論文を発表した。中国本土における政策決定は主に高エネルギー消費産業セクターに対し、如何にエネルギー効率を向上させることによってエネルギー強度と炭素削減の最大化に焦点が当てられている。また実施においては、命令と制御手法が市場ベースの手法を大幅に上回り、特にTarget Responsibility Contracts (TRCs)が最も実効性を発揮していることを明らかにした。一方、代表的な最先端技術については特に光触媒材料技術に焦点を当て、実用への課題や道筋を整理すると共に、高効率・低価格材料技術の実現に向けた基礎的な研究を行い、新しい水分解用電極材料を開発するなど、重要な成果が得られた。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(8 results)