2014 Fiscal Year Annual Research Report
科学・技術の現象学的基礎に関する人類学的考究 ─地球惑星物理学の一分科を事例に─
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12J00139
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森下 翔 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 科学技術の人類学 |
Outline of Annual Research Achievements |
【フィールド調査】京都大学測地学研究室でのフィールド調査を継続しつつ、北海道大学における一週間の短期参与観察を行ない、またインドネシア・バンドン工科大学における測地学の実践の調査を実施した。 京都大学での調査では、セミナー発表資料の収集をひきつづき行った。北海道大学の調査では宇宙測地学研究室に一週間滞在してデータを収集し、また研究室の教員に対するインタビューを行った。この調査により、日本国内の大学に存在する「測地学」の名を冠するすべての研究室でのフィールド調査を達成した。バンドン工科大学の調査においては、現地の研究者に対する聴き取り調査を主として行った。また、国内の測地学関連機関に従事する複数の研究者に対するライフヒストリー等の聞き取り調査を行った。 【文献調査】本年度はScience as Cultureへの投稿論文執筆のため、『環境インフラストラクチャー』の議論についての研究動向を検討し、またGPSを中心とした世界の地球科学の観測ネットワークの歴史についての文献を渉猟した。また、インドネシアにおけるポストコロニアル科学論の文献を渉猟した。 【論文投稿・学会発表等】論文投稿については、測地学における観測実践の民族誌的調査について、Science as Culture誌への投稿を行った。学会発表については、4月に開催された地球惑星科学連合大会での発表を行い、科学における観測・実験システム間の共約可能性について議論した。5月のInternational Union of Anthropological and Ethnological Science(IUAES)と日本文化人類学会の合同大会において科学人類学に関する分科会を共同コンビーナとして組織した。 国際ワークショップでの発表としては、5月に来日する科学社会学者Andrew Pickeringを招いたPh.D Workshopでの発表、同じく5月に来日する科学史家Hans-Jorg Rheinbergerを招いた観測・実験システム研究に関するワークショップでの発表を行った。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)