2013 Fiscal Year Annual Research Report
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12J00534
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
大野 悠子 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(DC1)
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| Keywords | 染色体 / 相同組換え / テロメア |
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| Research Abstract |
染色体の未端は様々なタンパク質により保護されており、染色の未端がDNA二重鎖切断末端と間違えられることはない。そのため染色体末端間での融合は抑制されている。以前に当研究室では染色体に必須な領域であるセントロメアを染色体から取り除くと、テロメアが保護されているにも関わらず染色体末端間での融合が生じることを見出している。本研究ではそのような細胞の致死的な状況下での生き残り戦術として利用されている染色体間の融合メカニズムを解明することを目的とした。これまでに相同配列間で組換えが生じ、染色体融合が起きていることを明らかにしており、本年度はどのような因子がこの組換え反応に必須であるのかを同定するために実験を行った。DNA二重鎖切断の修復に関わる相同組換えや非相同末端連結に必要とされる因子の欠損株でセントロメア破壊を行ったところ、今回調べた全ての株から染色体末端間で組換わった生き残り株を単離することができた。おそらくこれは細胞の致死的な状況下での生き残りには既存のDNA二重鎖切断修復と同じ経路が用いられているわけではなく、全く未知の相同組換えあるいは複数の既存の経路が複雑に絡み合って用いられている可能性が示唆された。また昨年度明らかにした生き残り株でのサブテロメア領域の変化と今回調べた相同組換え因子との間にも関連があるようである。これは染色体末端間での融合とサブテロメア領域の変化の間にも関連があることを意味していると考えられる。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度はDNA二重鎖切断修復に関わる因子の欠損株を用いてセントロメアを破壊するという実験を当初計画しており、その計画に従い、実験を進めることができたのでおおむね順調に進展していると判断した。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後はセントロメアを破壊してから染色体末端間での融合が生じて生き残るまでの間にどのようなこが起っているのかを明らかにしていくことを予定している。
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Research Products
(2 results)
