2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12J01321
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高木 純一 大阪大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 荘園 / 上久世荘 / 日根荘 / 戦国期守護 |
Research Abstract |
本年度の主な研究実施状況は以下のとおりである。 ・東寺領山城国上久世荘に関する未翻刻史料の翻刻・整理作業 前年度において、上久世荘の領主である、東寺鎮守八幡宮の運営日記である『東寺鎮守八幡宮供僧評定引付』の関係記事の全翻刻がひとまず終了した。本年度においてはその翻刻修正と年表化に加え、戦国期の地下人による連署書状の翻刻・年次比定作業を行っており、現在作業継続中である。この史料を用いることにより、戦国期の村落上層のあり方に関する私見を、より確かなものとすることができると考えている。 ・研究報告「戦国期守護の軍事行動と地域社会」 於大阪歴史科学協議会前近代史部会・大阪歴史学会中世史部会2013/04/26 前年度の作業に基づき、九条家領和泉国日根荘を舞台に、戦国期の畿内地域における村落連合と上部権力との関係について考察を加えた。内容の一部は、すでに論文「『政基公旅引付』に見える守護の質取」として『日本歴史』第792号(2014/4/1発行)に掲載が決定している。 ・研究報告「山城国上久世荘における東寺の支配体制と村の荘務関与」 於日本史研究会中世史部会2014/02/18 前年度では東京大学中世史研究会において、上久世荘に関する研究報告を行ったが、その反省を生かし、主に荘園領主の支配体制が、近世「村請」制の成立過程においてどのような前提を準備しているかに論点をしぼった報告を行った。報告要旨は『日本史研究』に掲載予定である。なお、これについては現在投稿中である。 以上のように、本年度においては前年度の史料収集に基づき、より洗練されたかちでの研究報告を行うことができた。そして、すでにその一部については論文になることが決定しており、着実に研究成果があがりはじめていると言うことができる。次年度以降も継続して研究報告・論文化を進め、成果をあげていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度においては当初の予定通り研究を進めることができたと考えている。前年度までに史料収集を一定度終え、その成果に基づいた研究報告および原稿化を行っており、すでにその一部は論文掲載が決定している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は引き続これまで得た知見に基づき、研究報告および原稿化を積極的に進め、着実な成果をあげていきた
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