2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12J01321
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高木 純一 大阪大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 荘園 / 惣村 / 上久世荘 / 日根荘 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の主な研究実施状況は以下の通りである。①東寺領山城国上久世荘に関する未翻刻史料の翻刻・整理作業:前年度に引き続き、東寺領山城国上久世荘に関する史料収集・翻刻・整理作業を行った。とくに必要な場合は京都府立総合資料館等に出向き、写真帳等による修正を行い、より精度の高い史料翻刻を実現できたものと考えている。 ②研究報告「東寺領山城国上久世荘における「荘家の一揆」について」於 史学会第112回大会日本史・中世史部会(2014/11/09):これまでの作業に基づき、東寺領山城国上久世荘を舞台に、中世一揆の基本的形態とされてきた「荘家の一揆」について考察を加えた。報告要旨が『史学雑誌』第124編第1号に掲載されている。これについては論文投稿の準備中である。 ③研究報告「中近世移行期における地下の侍身分-東寺領山城国上久世荘を中心に-」於 大阪歴史学会中世史部会(2015/02/06):同じく東寺領山城国上久世荘を題材に、中世後期における中間層について、とくにそれらが独自に形成した「侍」身分に注目して検討を行った。本報告は本年6月末に行われる大阪歴史学会大会における中世史部会大会報告の準備報告である。 ④その他の活動:本年度より大阪大学歴史教育研究会(代表:桃木至朗(大阪大学大学院教授))に本格的に参加し、事務局にも加わった。とくに大阪大学歴史教育研究会編『市民のための世界史』(2014/5/1刊行)の編集に参加し「編集協力」としてクレジットされている。 以上のように、本年度においては積極的に研究発表を行い、自身の成果をいくつかの報告としてまとめることができたと考えている。順次論文投稿の準備へ移っており、まもなく論文化できるものと思われる。また、とくに本年六月末には大阪歴史学会において中世史部会の大会報告を行うことが決定しており、昨年の史学会大会報告に続いて、研究成果を広く発表する場を得ることができた点は重要である。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(3 results)