2013 Fiscal Year Annual Research Report
CaMKK-CaMKIカスケードを介した神経細胞移動制御
Project/Area Number |
12J01373
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堀金 慎一郎 東京大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | 神経細胞移動 / CaMKIα / カルシウムイオン / ライブイメージング / Ca^<2+>プローブ |
Research Abstract |
まず背景として、採用者らの先行研究によりCaMKK-CaMKIカスケードを介した幼弱錐体細胞移動の制御機構モデルが想定されていた。こうした作業仮説に基づき、本研究は幼弱錐体細胞移動の背景にCa^<2+>依存的制御機構があること示し、一連の分子実体を明らかにすることを目的としている。平成25年度の具体的な研究実績は以下である。 計画通りに、平成25年度の目標としてあった「Ca^<2+>プローブを用いたスライスイメージングの実験系を用いて、細胞内Ca^<2+>動態と細胞移動速度との相関解析を行う」ことに成功した。これは1年次に達成した「長時間イメージングのために、遺伝子コード型C^<2+>プローブを用いたスライスイメージングの実験系を確立」に基づき成されたものである。更には、薬理学的・遺伝学的手法により細胞内Ca^<2+>上昇におけるCa^<2+>ソースと、種々のカルシウムエフェクターの効果をそれぞれ検討した。以上の研究実績ではCaMKK-CaMKIカスケードを介した神経細胞移動制御についての多角的な検討に成功しており、得られた実績に基づく論文の執筆を既に開始している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」欄で薬理学的手法により細胞内Ca^<2+>上昇におけるCa^<2+>ソースの検討を行ったことを述べたが、これは当初予定していたよりも多くの薬剤種での実験を行い、そのそれぞれで結果を得ることができた。また遺伝学的手法による検討では、当初予定していた項目に加え、より詳細な検討を実施し結果を得ることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
計画通りに進捗しているので、当初計画に従い、3年次は論文の執筆を進めていく。それと並行して追加実験を進めサンプル数を増やし、それに基づく統計的解析を更に進める。
|