2014 Fiscal Year Annual Research Report
ループ量子重力理論の初期宇宙揺らぎへの適用とPLANCK衛星による観測的検証
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12J01693
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
野村 紘一 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | massive gravity / bimetric gravity / AdS/CFT |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度に続きdRGT massive gravity 及びその自然な拡張であるbimetric gravity のAdS/CFT 対応への応用について研究を行った。 AdS/CFT対応のmassive gravityへの適用は、散逸系など物性分野への応用上重要である。しかし、dRGT massive gravityは理論内部だけでは決まらないnon-dynamicalな場を含む奇妙な理論となっているため、その自然な拡張であるbimetric gravityを基本としてAdS/CFT対応への応用を研究した。標準的なAdS/CFT対応では、GKP-Witten関係式を用いてバルクの重力理論から境界の物質場の情報を切り取るが、bimetric gravityにおいては、ふたつのmetricが存在するためGKP-Witten関係式からの情報の読み取リ方は明らかではない。そこで、ふたつのmetricそれぞれに対応して、ふたつの境界があるという描像でGKP-Witten関係式の解釈を行うことを提案し、その妥当性を探るためfirst order hydrodynamic limitにおける具体的な計算を行った。計算の結果、バルク側のbimetric gravityに対応して、境界側では2成分流体が出現することが明らかになり、各流体成分の圧力と粘性を具体的に求めた。この結果はbimetric gravityにおける、我々のGKP-Witten関係式の解釈方法の妥当性を強く示唆するものである。一方、dRGT massive gravityのAdS/CFT対応への応用の研究も行い、バルク側にdRGT massive gravityのみしか置かない場合は、境界側の流体の圧力が0となってしまい他の方法からもとめた値と一致せず、inconsistentな結果となることも明らかになった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)