2012 Fiscal Year Annual Research Report
in vivoイメージングを目指したturn-on型生理活性分子センサーの開発
Project/Area Number |
12J02587
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
林 隆宏 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | レクチン / 糖蛋白質 / 癌マーカー / ラベル化 |
Research Abstract |
本研究では、ATPやグルタミン酸などの生理活性分子や細胞表層糖鎖を特異的に認識し、検出・解析する手法の開発を目的としている。これら生理活性分子の急激な濃度変化や細胞表層における糖鎖構造の変化は、癌や神経変性などをはじめとする疾患との関連性が深いことが報告されている。よって、これら生体分子を解析できる手法の開発は、病気メカニズムの解明や診断医療に極めて有用であると考えられる。 本年度は、細胞表層糖蛋白質を標的として、その検出・解析法を開発した。具体的には、糖結合タンパク質であるレクチンにアシル転移触媒である4,4-dimethylaminopyridine(DMAP)を修飾し、レクチンの糖認識駆動による糖蛋白質のアシル化(ラベル化)法を開発した。レクチンとして、ラクトース・ガラクトース選択レクチンであるcongerin II(congII)を選択し、DMAP連結型を作製した、適当なアシルドナー存在下で目的糖鎖を提示している糖蛋白質を試験管内及び生きた動物細胞表層でラベル化した。また、このようにラベル化した糖蛋白質を2次元電気泳動及びMS分析により解析し、同定を行った。さらに、本手法を用いて、神経モデル細胞の分化過程における細胞表層糖蛋白質のダイナミックな変化の観察にも成功している。 現在は標的を糖蛋白質から癌マーカー蛋白質などに変更し、研究を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の予定では、1年目で分子設計の最適化まで行う予定であったが、予想以上に実験がスムーズに進み、試験管内及び細胞系での評価も行うことが出来た。これらの結果をまとめて近日中に論文投稿予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在のアプローチが比較的容易に他の標的にも応用可能である点から、今後は標的を変更し、研究を進める予定である。
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Research Products
(4 results)