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2014 Fiscal Year Annual Research Report

双対性を基軸とした超対称ゲージ理論の研究と新たな模型の構築

Research Project

Project/Area Number 12J03069
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

浜 直史  京都大学, 基礎物理学研究所, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords超対称ゲージ理論
Outline of Annual Research Achievements

今年度、私は、二人の共同研究者とともに、五次元の超対称ゲージ理論に係る新たな物理量を定義することに成功した。
今回、五次元のN=1の超対称ゲージ理論について定義したのは、超対称レニエントロピーという物理量である。量子論に於いて、ブラックホールがある場合のように系の一部を観測できない系を考えると、その隠されたことによって失われた情報の量を測定する、エンタングルメントエントロピーという物理量が定義される。これは非局所的な物理量で、オーダーパラメータとしても使われるため、色々な場合でこの量を計算することは意義深い。この量を最も簡単に計算する手法として、replica trickと呼ばれるものがある。これは、系の隠された部分のn重被覆を考え、その系の分配関数として定義されるレニエントロピーという物理量から計算するものである。すなわち、レニエントロピーはエンタングルメントエントロピーのnによる1パラメータ一般化であり、n=1としてそれを再現する。さて、共形対称性を持つ5次元の場の量子論で、隠された部分が3次元の超球面である場合、座標変換によってこの系を、5次元球のn重被覆と考えることが出来る。この上に理論を構成し、分配関数を計算してレニエントロピーを得ることを考えるが、局所化原理による計算は超対称性を必要とする一方、このn重被覆による特異点はその超対称性を破るため、単純には局所化の手法によってはレニエントロピーを得ることは出来ない。この問題について、このn重被覆の円錐的な特異点を解消し、背景場を入れることで超対称性を保ちながら、これを滑らかな多様体へと変形し、replica trickを用いて、レニエントロピーと類似した物理量を定義することが出来る。これが超対称レニエントロピーである。
この研究結果をまとめた論文については、当該年度の日本物理学会年次大会にて発表講演を行った。

Research Progress Status

26年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015 2014

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Acknowledgement Compliant: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Supersymmetric Renyi entropy in five dimensions2014

    • Author(s)
      N.Hama, T.Nishioka and T.Ugajin
    • Journal Title

      Journal of High Energy Physics

      Volume: 1412 (2014) 048 Pages: オンラインジャーナル

    • DOI

      10.1007/JHEP12(2014)048

    • Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
  • [Presentation] Supersymmetric Renyi entropy in five dimensions2015

    • Author(s)
      浜直史
    • Organizer
      第70回日本物理学会年次大会
    • Place of Presentation
      早稲田大学
    • Year and Date
      2015-03-21

URL: 

Published: 2016-06-01  

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