2013 Fiscal Year Annual Research Report
都市化に伴う蝶類分布の時空間的ダイナミクス : 動的分布モデルを用いたアプローチ
Project/Area Number |
12J03222
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
曽我 昌史 北海道大学, 大学院農学院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 昆虫類 / 森林の分断化 / 都市 |
Research Abstract |
現在、都市化に伴う森林の分断化が世界各地で大きく進行しており、生物多様性の喪失が深刻な問題となっている。そのため、森林の分断化に伴い生物多様性がどのような時空間的ダイナミクスを持つのかを明らかにすることは保全上意義深い。本研究課題は、わが国の中でも森林の分断化が最も顕著に進行した景観である東京都多摩地域と、景観生態学研究を行う上で優れた分類群である蝶類を用いて研究を進めてきた。具体的には、都市化伴い蝶類分布がどのように変化するのかを明らかにすることを目的とした。最終的には、得られた知見から都市景観における生物多様性を保全する際の最適な土地利用戦略を考案することを目標としている。 研究計画の2年目であるH25年度は、昨年度に完了させることができなかった分の調査地の野外調査(春・夏)とデータ解析(秋・冬)を行った。調査地として東京都内に35メッシュ(1km四方)を設置した。4月~9月まで調査を行った。現在、既に解析を完了させており、論文執筆を行っている。 その他、昨年度は10月に英国エクセター大学のKevin J. Gaston教授率いる都市生態学研究グループへ海外視察を行った。視察中、研究グループと議論し、複数の論文を共同で執筆することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請者は既に交付申請書に記載した研究計画の大部分を完了させている。また、それらの研究結果は、複数の英語論文・学会発表としてその成果を発表している。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の通り、申請者は昨年度までに申請課題の大部分を完了させた。その為、今年度は昨年度までに得られた野外データを再度使用して、新たな解析を行う予定である。そのため、補足的に申請内容とは異なる時期に野外データの収集を行う可能性がある。
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Research Products
(3 results)