2013 Fiscal Year Annual Research Report
システム製品の市場における排他的契約と競争構造に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
12J03397
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
善如 悠介 神戸大学, 経営学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | 両面市場 / 品質選択 / 互換性 / 社会厚生 / プロセス・イノベーション |
Research Abstract |
まず、平成25年度の交付申請書の「研究の目的」に記載した次の点に関して、以下の様に本年度の研究成果を報告する。 ・平成24年度に行なっていた「プラットフォーム市場におけるコスト削減投資と互換性に関する理論的研究」についての分析はほとんど終わっているので、これを論文の形にまとめ、海外の学会・学術雑誌への投稿を行う。 -この点に関しては、計画通りに論文の形に取りまとめ、国内の学会・ワークショップでの報告をおこなった。そして、それらの過程で得られたコメントを反映された改訂版の論文を現在、国際学会と学術雑誌に投稿中である。 この過程で新たな問題と研究課題が得られたため、「研究の目的」で記載した予定を若干変更して、次に記す研究を始めることにした。 ・「両面市場の特徴である間接ネットワーク効果の存在によって、低品質な製品を提供する企業の方が高品質企業よりも高い利潤を得ることができる可能性」に注目し、理論的に検証を行う。 -現在、この結果を論文として取りまとめている状況である。 このような新たな研究課題に直面したこともあって、「研究の目的」に記載している他の2つの研究課題に関しては十分に手を付けていない。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書の本年度の研究計画とは若干異なる研究を進めることとなったが、結果的に興味深い成果を得ることができた。業績に関しても、昨年アクセプトされていた論文が実際に公刊され、それ以外にも学会・研究会・ワークショップなどで積極的に研究報告を行うことができた。 しかし、研究目的に挙げていた中に、十分に分析できなかったものが存在するため、①ではなく②とした。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、「9, 研究実績の概要」で新たな研究アイデアとして述べた研究でもある「両面市場の特徴である間接ネットワーク効果の存在によって、低品質な製品を提供する企業の方が高品質企業よりも高い利潤を得ることができる可能性」につていの分析をより深めたい。 そして、十分に一般的な理論が得られた段階で論文に取りまとめ、可能であれば平成26年度中に学会・ジャーナルに投稿することを目標とする。
|
Research Products
(2 results)