2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12J03623
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
横森 大輔 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012 – 2014-03-31
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Keywords | 相互行為言語学 / 会話分析 / 機能主義言語学 / 日本語 / 話し言葉 / コーパス |
Research Abstract |
採用第2年目である平成25年度は、前年度に続いて会話データの整備と拡充および会話分析の手法を用いた文法研究のフレームワークの精緻化を進めつつ、ケーススタディを実施した。 まず、既に収録していたデータに加え、合計およそ4時間分の日本語会話を新たに収録し、既存のデータと新規データのいずれについても書き起こしを行った。 また、日本認知言語学会第14回大会ワークショップ「会話の中の文法と認知―相互行為言語学のアプローチ―」(9月)、第8回話しことばの言語学ワークショップ企画セッション「インタビュー・データを読み解く : ナラティブ分析、言語人類学、相互行為言語学の観点から」(12月)、公開シンポジウム「ことば・認知・インタラクション2」(2月)といった研究集会での登壇や米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校での11日間の滞在(2月)などの活動を通じて、会話分析の手法を用いた文法研究のフレームワークの精緻化を行った。 ケーススタディとしては、大きく分けて4稚類の現象に関わる研究を行った。 ・事例研究(1) : 「の」でマークされたwh疑問文(例 : 「迎えはどうするの」) ・事例研究(2) : 副詞節の後置(例 : 「よっしタガリン今からおもろいこと言え。今からオンやから」) ・事例研究(3) : 副詞「やっぱ(り)」(例 : 「気になる? やっぱり」) ・事例研究(4) : 英語発話からみる日本語話者の文構築ストラテジー いずれも文の末尾位置において観察される様々な言語現象について、実際の会話(および様々な言語的相互行為)の録音・録画データの観察に基づき、参与者たちがどのように言語的プラクティスを利用しているかあるいは構築しているか検討し、それぞれの研究成果を学会等で報告した。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Research Products
(10 results)