2013 Fiscal Year Annual Research Report
放射光X線回折を用いたゼオライト結晶化に寄与するアルミノシリケート前駆体の解明
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12J03700
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
佐藤 可久 横浜国立大学, 環境情報学府, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 非晶質 |
Research Abstract |
当初の予定では、これまでに研究対象としていなかった他の代表的なゼオライト(チャバサイト型、モルデナイト型、ZSM-5型ゼオライト)の合成条件の探索を行い、粉砕や加熱法による非晶質化及び高エネルギー放射光X線回折による構造解析を行う予定であった。また、系統的にゼオライト構造・組成が非晶質構造に及ぼす影響を調査する予定であった。しかし、体調不全のため、これらの研究活動は予定通りに進んではいない。 ただ、研究予定の一つである、これまでの研究結果へのReverseMonteCarlo (RMC)法の適用についてはRMC法講習会を通じて方法を習得し、これまで2元素系までしか行えなかったRMC法を4元素系まで拡張して計算を行えるようになった。そのため、RMC法に関してはデータを入力すれば、これまでの研究結果に対して利用可能な状態になった。 ※Reverse Monte Carlo (RMC)法 ガラス、液体、気体などの非晶質物質の構造を3次元的に可視化するために、R. L. McGreevyらにより開発されたシミュレーション法。密度を満たしたセルの中に配置した原子に対して乱数で動かし、回折実験のデータを再現するような構造を計算することで、構造の可視化を行う。報告者の研究では高エネルギー放射光X線回折によって得られた回折データにフィットするよう、シミュレーションを行い、非晶質ネットワーク構造の可視化を行う
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
5月中旬より体調を崩したため、カウンセリングと通院を行い(現在も継続中)、現在は大学に通学できる程度に回復した。
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Strategy for Future Research Activity |
体調とのバランスを鑑み、RMC法によるシミュレーションを中心とした研究を行う。従来の研究データをRMC法によって解散を行い、これまでの研究結果との照合を行う。
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