2013 Fiscal Year Annual Research Report
PCaPC部材のせん断破壊過程の究明に関する解析的研究
Project/Area Number |
12J04130
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
李 在満 京都大学, 防災研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | プレストレストコンクリート / せん断破壊 / マクロモデル |
Research Abstract |
構造物を「造る時代」から「使いこなす時代」への転換を迎える中, 日本では, 地震時人命・財産を守るのみならず, 地震後建物の補修・再利用も求められている。地震後部材の再利用・修復性が優れるPCaPC構造が注目されているため, PCaPC部材の破壊過程に関する理論的究明が急務であるが, せん断破壊するPCaPC部材の破壊過程はまだ, 明らかになっていない。そこで, 本研究は, PCaPC部材のせん断破壊過程を理論的に解明することを目指す。 上記の研究目的を達成するために, 本研究は三つの段階で構成された。去年までは2段階まで研究が進んでおり, 今年度に3段階の「PCaPC部材の曲げせん断統合モデルの開発」に関する研究を行った。 1段階における研究成果は米国土木学会(ASCE)の構造系論文誌であるJournal of Structural Engineeringに投稿して, 2013年12月に掲載された。 去年, 1段階と共に行った2段階の研究は, PCaPC部材のせん断ひび割れ幅に関する研究であった。本研究の成果は今年10月に開かれた日本PC工学会のシンポジウムで発表され, 論文集に掲載された。 今年に行われた3段階の研究である「PCaPC部材の曲げせん断統合モデルの開発」に関する研究は, 任意の変形量に対して, 従来のロッキングモデルを用いた「曲げモデル」と1段階の研究であった「せん断モデル」から得られた内部抵抗力が, 釣り合わなければならないという理論を前提で, その釣合関係を用いることによって, 変形値を増加させながら, それに対応する全体せん断抵抗力を得った。本研究の成果は日本コンクリート学会の英論文集であるJournal of Advanced Concrete Technologyに投稿され, 現在査読中である。今後の掲載が期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Research Products
(2 results)